“着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る

シンプリシティのなかに宿るディテールの妙こそ「アイヴァン 7285」の本領である。ここで言う“ディテールの妙”とは、ときにアートピースさながらの「インスピレーション」であり、ときに着用者を満足させる「機能」だったりするのだが、その両軸が今回紹介するモデルには詰まっている。
[1015]は一見シンプルなダブルブリッジだが、いわゆる武骨さだったりナード感のようなものは感じられず、ミニマルでモダンな印象。実はこのブリッジパーツは、上から見ると前後反対にそれぞれが湾曲している独創的な形で、これは高速道路のジャンクションに着想を得ているという。言われなければ気づかれないこのディテールが、プロダクトの佇まいを左右している。一方で[804]は、より機能面において革新的で、なんとその日の気分やスタイルによって、自身でレンズの付け替えが可能。それでいて見た目が機能に引っ張られることもなく、むしろその機能こそがデザインの一部だと思わせてくれる。ゆえに「アイヴァン 7285」は、機能をデザインに、ひいては実用をスタイルに落とし込むプロフェッショナルなのだ。
1015


上から俯瞰で見た時のふたつのブリッジの交差は、高速道路のジャンクションからインスパイア。さらに、各ブリッジはプレスと切削を駆使してひとつのピースとして制作されたもので、同ブランド史上もっとも高難度な技術を要した。一見シンプルながら技巧とアイデアが詰まった芸術品とも呼べる1本。7万9200円
804

2015年にリリースされた[720]のリメイクモデル。ブリッジ裏のリューズを回して前ブリッジを半回転させることによって、レンズを自身で付け替えられる。”着るメガネ”というコンセプトを体現する革新的モデルであり、これ1本で3種のレンズの付け替えが楽しめる。16万1700円 ※2026年2月発売予定
【問い合わせ】
アイヴァン 7285 トウキョウ
TEL03-3409-7285
https://eyevan7285.com
(出典/「
Photo/Tetsuya Maehara Styling/Shogo Yoshimura Hair&Make/Ayaka Echizen Text/Shuhei Takano
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