製造国によって、色合いや風合いに差が出る。



同じ年代であっても、生産国によって使用されるタグも微妙に差異がある。上はもっとも多いアメリカ製のタグでベースに発色の良いブルーが使われている。中央のタグは韓国生産のアイテムに付くもので左とほぼ色は変わらないが、斜めの畝が強いのが特徴である。下のタイ製はぼんやりとした少し弱いブルーが特徴的。香港製のタグにも同じ雰囲気のものが多い。
ディテールからアイテムを読み解く
同じ年代、ジャンルの古着を並べると、微妙な違いや特徴が浮かび上がってくる。デザインや生地、部品などのディテールには、流行や社会的背景が反映され、ひとつひとつに物語が詰まっているものだ。ディテールを辿ることで、古着がもっと楽しくなるはずだ。
裏地は用途によって変えられる。
一枚地のナイロンジャケットも多いが、着用シーンに応じて裏地が付いているものも存在する。例えば、汗をかくことが多いジョギングやサイクリング用には、ベンチレーション仕様とセットでメッシュライニングが付いていることが多い。キルティングライニングは、防寒性を高めると同時にジャケット自体の強度も増す。ベンチウォーマーのような使い方をするジャケットにはボアライニングが施される。ポリエステルやポリウレタンのネルライニングは、薄く軽量でありながら最低限の防寒性と快適な着心地を提供するため、使用頻度が高い。
メッシュ

ボア

キルティング

ネル

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