エディー・バウアーが放つ軽やかで、滑らかな肌触りのコットン素材キャンプシャツ

1920年創業の米国シアトル発アウトドアブランド「エディー・バウアー」。その膨大なアーカイブと現行プロダクトを照らし合わせ、これまでの100年から、これからの100年の名品を考える。

幅広い年代で作られていたキャンプシャツ。

細番手の糸を使用した薄く軽やかなコットン製キャンプシャツ。左/グレーボディ全体にエメラルドのような模様が入る。落ち着いたトーンのカラーなので総柄のシャツが苦手な方にもオススメ 中/ボディ全体に上下で向かい合ったキツネの絵のプリントがはいる。少し生成りがかかったプリントはボディとも好相性 右/ブルーとネイビーの2色で構成され、植物の絵が全体に入る。他の2枚とは異なり、マリンな印象を持つ。各8800円

海、山、川、湖と四方を大自然に囲まれたシアトルで創業したエディー・バウアー。「スカイライナー」や「カラコラム」といったエクスペディションなダウンアイテムばかりが注目されがちだが、ハイキングやキャンプ、釣りといった、エントリー向けアウトドアアクティビティのためのアイテムも数多く存在している。

1980年代頃から本格的なウエアばかりを製作していた他のアウトドアブランドも、より手軽なシティユースを意識したアイテムを販売するようになり、例に漏れずエディー・バウアーもその流れを辿っていく。今回紹介しているヴィンテージはそれぞれ年代が別々のタグが付いているので、幅広い年代で作られていることも分かる。

その分、柄の種類も豊富だ。幾何学的な模様もあるのだが、アウトドアブランドらしい自然をイメージした動物や植物などの柄も多く見られる。現在展開されているキャンプシャツもその系譜にあたるアイテムだ。薄手の生地は軽やかで触り心地も滑らか。これから始まる、長い日本の夏でも快適に過ごせるシャツに仕上がっている。

左/キャンプシャツ8800円/エディー・バウアー(水甚TEL058-279-3045)、70sキャンパスのジャカードTシャツ1万8500円(サントラップTEL03-5378-3260)、80sチャンピオンのスウェットパンツ1万2000円(サントラップTEL03-5378-3260)、2000sパピリオのサンダル4400円(ミスタークリーンTEL090-2206-1755)、レイバンのサングラス2万1780円(デザートスノー 千葉TEL043-225-9600)、ビーチチェア1万780円(セカンドブームTEL03-3462-1721)、ビンテージグラスアイロッド 価格要問い合せ(2000toys Antique Mall TEL029-895-8960) 右/キャンプシャツ8800円/エディー・バウアー(水甚TEL058-279-3045)、コラトロンのスリムパンツ1万6500円(サントラップTEL03-5378-3260)、80sヴァンズのスリッポンスニーカー2万1780円(デザートスノー 千葉TEL043-225-9600)、80sロングビルキャップ4290円(スラット2号店TEL03-3314-5670)

左/キャンプシャツ8800円/エディー・バウアー(水甚TEL058-279-3045)、90sエアブラシTシャツ1万780円(メチャTEL03-5929-8993)、90sリーバイスの550ブラックデニムショーツ7700円(ミスタークリーンTEL090-2206-1755)、ストローハット6380円(セカンドブームTEL03-3462-1721) 上/ヴィンテージランディングネット価格要問い合せ(2000toys Antique Mall TEL029-895-8960)

豊富なデザインと使い勝手の良さで、幅広い年代を通して作られていたことはアーカイブが証明している。

1990年代から2000年代にかけての3枚のヴィンテージを紹介。上/水色のボディにラインと小紋柄が入る。リネン60%コットン40%で夏も快適。1万1880円(ミスターチャビーTEL03-6304-9566) 中/90年代後期頃に使用された黒字に白字のタグが付く。細かな格子に花柄が全体にプリントされる。4290円(バックストリートTEL042-720-0355) 下/ベージュに細かな草花と思われる柄が入る。1万1880円(ミスターチャビー)

【問い合わせ】
水甚
TEL058-279-3045
https://eddiebauer.jp/

(出典/「2nd 2024年9月、10月合併号 Vol.207」)

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2nd 編集部
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