「ジェントルメンズ・クラブ」!? 怪しい名前の韓国コミュニティに潜入取材したところ、、、

さる12月8日、ソウル。とにかくヤバかった!! ところ変われば、別の意味を持ちそうな名前だが、最初からネタばらしをすると、実はこのコミュニティは韓国最大「トラッド・コミニュティ」。韓国のアイビー好きが集結したコミュニティがパーティを催すということで招待を受け、アメリカ発祥にして日本でもトラッドコミュニティを拡大しつつある「J.PRESSチーム」が初潜入を試みた。

韓国のトラッドファンとの出会い

私と彼らとの出会いは、今年の10月。このイベントを主催している5人が、私がディレクターを務める青山のトラッドショップ「J.PRESS & SON’S」へ遊びにきてくれたことが、きっかけだ。インスタグラムでブレザー着用者のみを投稿するアカウント【blazer_snap】の存在も知ってくれていて、「あなたに撮られたいから、ブレザーを皆で着てきたよー!」と気さくに声をかけてくれた縁もあり、連絡取り合う仲となった。まず「ジェントルメンズ・クラブ」とは、韓国でアイビースタイルを愛する人たちが集まる韓国最大規模のオンライン・コミニュティを指す。また、インスタグラムやYouTubeをはじめとした様々なSNSチャンネルも運営している。

薄暗い会場でスナップを敢行!

普段は、インスタグラムやNAVERブログなどを活用して、オンライン上で各々がコミュニケーションを取っているが、2カ月に1回ほどのペースで、パーティを開催し、親睦を深めているとのことだ。参加メンバーは様々だが、アパレル関係者以外の人も多いのが特徴。今回のドレスコードは「ジャケット」ということで、参加者の様々な着こなしを眺めているだけでも十分、楽しかった。その中で、私が気になった参加者の着こなしもチェックしていこう。

トラッド×ヴィンテージの掛け算

クラシックなアメリカン・ヴィンテージムード漂う彼は、セーターをタックインすることで、カジュアルアップしている点に注目した。ヴィンテージ・ショップで働いているとのことで、身に着けているアイテムも納得だ。

個性派トラッドは、やり切ったもん勝ち!

沢山のネイティブアメリカンジュエリーと、それに負けないほどインパクトの強い深紅のブレザー。このような個性の出し方は、中途半端ではなく、やりきった者が勝つ!(笑)。ベストドレッサーにも選ばれていた実力派の着こなしだ。

トレンドも混ぜ込んだトラッド×ストリート

韓国ではクラシックなアメトラやアイビースタイルが多い中、すごく今っぽくトラッドを体現する参加者も発見。ブルーのMLBキャップや、チェックのブレザーにレイヤードした赤いブルゾンなど、いかにもアメリカン・ストリートをミックスしたスタイル。ジーンズもそのムードを後押しする。

韓国人イラストレーターとのコラボ企画もお披露目!

参加者の共通点は、“アイビーを愛する”という点のみ。トラッドというジャンルは韓国ではマイナーらしく、「トラッド好き」という繋がりを求めている参加者も多い。こうしたイベントを楽しむ姿が様々なところに伝播し、徐々に拡がりをみせているとか。価値観を共有しながら楽しむ姿を見て、率直に「いいなー!」と感じた。豪華景品があたるクイズ大会や韓国で有名なグラフィックデザイナーによるオークション、ベストドレッサーを投票で選ぶイベントなどなど様々な催しも行われた。

J.PRESSからは24FWにアーロン・チャン(Aaron Chang)とコラボレーションした企画アイテム(上写真)をお披露目。試着を楽しんでくれたり、一緒に写真を撮りあったりと我々も楽しい時間を過ごさせてもらった。

日本でトラッドコミュニティを発足する可能性も!?

私が担当している雑誌『2nd』の連載「BLAZER Graffiti」でも、このパーティで選ばれたベストドレッサー8人をしっかり紹介したいと考えているので、こちらも是非、お楽しみに。

日本に帰ってきた私も、早速このようなトラッド・コミニュティを作りたいと思い描き始めている(笑)。もし発足したら、この記事を呼んでいる皆様は運命共同体として、全員参加をして下さい(笑)。

【執筆者】黒野智也
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黒野 智也
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黒野 智也

ブレザー偏愛家

1985年生まれ、神戸出身。J.PRESS&SON'Sの立ち上げから携わり、現在はショップディレクター。コラボや別注などのほか、マーチャンダイズ、生産管理、企画・バイイング、イベント立案、PR、店頭での接客まで担当。趣味のカメラを活用し、自社ブランドのみならず、他ブランドのルック撮影やイメージヴィジュアルにも携わる。アメリカントラディショナルの普及のため、様々な“ブレザー・スタイル”を啓蒙する@blazer_snapも主宰。
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