アイビーと英国アイテムのミックスはルーツを考えれば自然なこと
最近購入したという「グレンフェル」のバルカラーコートを中心としたコーディネイトを見せてくれた林さん。
「アイビーはアメリカの代表的なスタイルですが、あくまでもイギリスのメンズファッションを手本に作り上げたスタイルなんとちゃうかな。アイビーではネイビーブレザーに革靴が定番やけど、ツイードのブレザーを着ていても、スウェードのチャッカブーツを履いていてもアイビーになる。
これらは元々はイギリスのものやけど、アメリカ人の捉え方が異なった結果、イギリスのアイテムを手本にしながら作りだされたのが紺ブレやアメリカの革靴なんやと思います。当時の写真を見ていてもイギリスものを取り入れている写真もあるくらいやから、東海岸とイギリスの距離も近い分、手に入りやすかったんとちゃうかな。
アイテムのルーツを考えれば、アイビースタイルを表現するうえでイギリスのプロダクトを取り入れると言うのは、極めて自然なことやと思いますね」
ブリティッシュアイビースタイルに欠かせない愛用品
クラシカルなだけでなく機能性も兼ね備えた逸品|「ブレディー」のメッセンジャーバッグ
背面に取り外しのできるウエストベルトが付属するレアなメッセンジャー仕様。ざっくりと荷物が入れられる大容量のサイズ感と、バックル留め仕様のフロントストラップがクラシカルな印象
長年愛用し続ける極上のニットマフラー|「ジョンスメドレー」のボーダーマフラー
15年以上愛用しているというジョンスメドレーのハイゲージニットマフラー。直接肌に当たってもチクチクせず、巻いた時の長さもやや短めなのが、林さんが気に入っているポイントなのだとか
自己流の加工が生み出した柔らかく自然な風合い|「グレンフェル」のバルカラーコート
新品状態のものにお湯をかけて、3週間ベランダで雨ざらしにして放置。元はハリのある生地だが、自然なシワやパッカリングが生まれ、まるで何年も着続けているような雰囲気を作り出している
(出典/「2nd 2024年1月号 Vol.201」)
Photo/Ryota Yukitake, Akira Minami, Satoshi Omura, Takuya Furusue Text/Kihiro Minami, Kazuki Imanishi
関連する記事
-
- 2024.11.04
ワークモードのスイッチが入るプロが仕事で愛用するワークエア。渋谷ECW SHOTO編
-
- 2024.10.29
ワークウエアの着こなしスナップ「ボクの大好きなカバーオール」