BJクラシック コレクションの原点へ。
はじめに、アメリカを代表するシェイプのひとつであるブロウタイプを、その元祖たるアメリカンオプティカルの[サーモント]を徹底研究して再現しているという時点で、BJクラシックが“アメリカの原点”についていかに尊く考えているかが分かる。また、およそ10年も続くブランドの大定番モデルは2型いずれも、アメリカンスタンダードの筆頭格とも言えるボストンタイプだ。そしてなにより、突飛なメガネでもモダンな
メガネでもなく、これらスタンダードなメガネがブランドの“顔”となっていることこそが、紛れもなく「BJクラシック=アメリカンスタンダード」という印象が根付いていることの証拠である。
元祖に限りなく近いのは[ブロスブロウ]のほかにない。
〈アメリカンオプティカル〉の[サーモント]がルーツ。フロントの眉部分はセル(=プラスチック)フレームで、それ以外の部分はメタルで構成されたデザイン。威厳を出すために考案された形。
BROS BROW
AO(=アメリカンオプティカル)の[サーモント]というモデルを祖とするデザイン。そんなアメリカンクラシックの頂点とも言える一本を再現すべく、BJクラシックでは希少なヴィンテージを解体。まったく同じデザイン&作りで現代に復活させた。その結果、機械では決してできない複雑な構造が多く見られたという。4万1800円
同じボストンシェイプでも、計算された縦横比で人気を獲得。
長年にわたって、定番として君臨し続ける2型はいずれもボストン型。特にアメリカの印象が強いレンズシェイプで、名称の由来も、アメリカのボストンで流行したから、という説がある。
COM-510N NT
フロントはセルフレーム、ブリッジとテンプルはメタルで構成されたコンビ型。クラシックではあるが、ヴィンテージそのままではなく、天地やサイズのバランスを独自に調整している。また、カラバリは、セル部分のカラーとメタルの種類との掛け合わせで、なんと24パターンにも及ぶ。自身に合った色が必ず見つかるはずだ。3万9600円
PREM-114S NT
癖のないベーシックなシェイプで、約10年前から継続して展開。メタルの上に七宝(しっぽう)という技術で装飾を施していたり、逆智(ぎゃくち)と呼ばれ、あえてネジの閉める向きを右の智(=ヨロイ)は下から、左の智は上から、というように左右で反転させる手法をとっているなど、細かな箇所にこだわりが満載。3万9600円
【問い合わせ】
ブロスジャパン
https://bj-classic-collection.co.jp/
(出典/「2nd 2023年9月号 Vol.198」)
Photo/Yuco Nakamura Text/Shuhei Takano
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