3ページ目 - 「コラージュ」で独自の世界を構築するアーティスト・M!DOR!に注目!

――――これから取り組んでみたい、実現したいことはありますか?

今後はコラージュのあるなしにかかわらずいろいろなやり方で自分の世界を表現できたらいいなと思います。それから海外での展示はぜひやってみたいですね。海外こそコラージュ・アーティストがたくさんいるので、そのなかで展示したときにどういう反応が得られるのか挑戦してみたいです。

今もインスタでは海外の方からのリアクションはありますが、そうは言っても画像なので、実物を見てもらってどんな反応、感想があるのかを知りたいですね。

単行本や文庫の装画を担当することも多いM!DOR!さん。ベタ塗りに見える部分やグラフィカルなモチーフも実は紙を切ってひとつずつコラージュしているという緻密さに驚く

――――そう遠くないうちに実現するんじゃないでしょうか。楽しみです。では最後にM!DOR!さんにとってコラージュとは何かをお聞かせください。

浄化と癒しですね。まず切っていることが気持ちいいのと集中してひとつのものを綺麗に切るというのが自分のなかで癒しになっていて。無になれるというんでしょうか。素材にコピーではなく、換えが効かない現物を使うのもそういうところからですね。

実物を使うからこそそれに集中できるんです。そうしてやっていくと、素材を綺麗に切れたり構図がピタッとハマったりしたときにすごく気持ちがいい。最初はただかっこいいものができればいいと思っていたし、作品を通じて自己表現したいという気持ちが先に立っていましたが、今は集中した先の浄化や癒しのためにやっています。

この見開きページで紹介するのはクライアント・ワークでない純然たる作品。先入観を排除したいという考えからいずれの作品も無題である。古い洋雑誌や美術書、図鑑、カタログなどから切り出されたモチーフ――――文字通り切り取られているのと同時に本来与えられていた意味からも切り離されている――――の組み合わせから紡がれる新しい世界は幻想的な美しさを湛えている。作品から立ち上る気品やエレガンスはご本人の佇まいとも通底しているようだ

(出典/「2nd 20235月号 Vol.194」)

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2nd 編集部
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