【洒落者たちのメガネ遍歴】「ソウボウ」藤田貴久さん|ちょっとキャラクター感が出て、ほどよく主張するデザインが理想。

メガネ好きの洒落者たちは、かつてどんなメガネを買って、いまどんなメガネが気になっているのか。「ソウボウ」デザイナーの藤田貴久さんは30年近いメガネ歴。長きにわたり収集してきた愛用品を見せてもらい、その嗜好の変化に迫る。

15本ほどの中から気分に合わせて使い分ける。

「ソウボウ」藤田貴久さん|九州地方を生産背景に日本の文化、環境、歴史に適したものをプロダクトするブランド、ソウボウのデザイナー。休日は双子のパパとしてイクメンぶりを発揮

メガネ歴28年の藤田さんは、常時15本ほどのモデルを所有し、気分に合わせて使い分けている。

「着用すると、ちょっとキャラクター感が出るモデルが好きです。周りと被らず、ほどよく主張するデザインが理想ですね」

現在、探しているのはキャットアイのモデル。

「アメリカの50年代のカルチャーが好きなので、テッズっぽいスタイルにマッチする1本をいつか入手したいなと。日常で使えるモデルって意外とないんですよ」

藤田さんのメガネ遍歴。

(写真上から)

2000年購入】NEEDLES(ニードルズ)

国産ブランド、ニードルズのオリジナルモデル。「ちょっと珍しいシルバーのメタルフレームと、なんとなくキャットアイに近い独自のシルエットに惹かれました。最近はモノトーンのコーデに合わせることが多いです」

2008年購入】UNION MEGANE(ユニオンメガネ)

千葉の本八幡にあるユニオン眼鏡のオリジナルモデル。「当時、オーダーした1本。テンプル部分が長く、着用すると耳から飛び出ます。そこがお気に入りのポイントだけど、キャップと併用できないのが難点()

2016年購入】Lawrence Jenkin Spectacle Makerローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー

英国発のブランドが手掛ける、ベーシックな ウェリントンモデル。「当時、10数年ぶりに購入した黒縁眼鏡。経年変化でマットな質感になりつつあるけど、定期的にポリッシュしながら、なるべく長く愛用していきたい」

2017年購入】ARAOKAGANKYO(荒岡眼鏡)

プロダクトデザイナー二俣公一氏がデザインした、荒川眼鏡の限定モデル。「クリアフレームとモダンなデザインがお気に入り。スタイルを選ばずに使えるけど、夏に使うことが多いです。レンズに少し色を入れています」

2018年購入】LINDBERG(リンドバーグ)

デンマークのブランド、リンドバーグのレガシーモデル、エアチタニウム。スパイラルヒンジがポイント。「リムレスなので、レンズのシルエットを自由に選べます。細いメタルテンプルは、さりげなくレインボーカラー」

2019年購入】Kearny(カーニー)

国産ブランド、カーニーのモデルで、今では貴重になりつつあるセルロイド製。「本セルならではの素材感と経年変化がお気に入り。まだ入手して数年だけど、使っているうちに、少しずつ肌に馴染んでくる感じがします」

(出典/「2nd 20234月号 Vol.193」)

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