経年進化という斬新さで愛用のあり方を変えていく。
ブリンク外苑前、ブリンクベースを運営する荒岡眼鏡(東京都台東区)が水島眼鏡(福井県鯖江市)と共同でスタートしたのがミズ ダイアログ。ブランドディレクターは、ブリンク外苑前とブリンクベースのショップマネージャーでもある田代純一さんが務めている。
「基本的にメガネは購入時のデザインで楽しむのが、いままでの常識でした。しかし、ミズ ダイアログは『経年進化』をコンセプトにしていて、持続的な楽しさを提案しています。愛用者の外見や中身の変化に対応できるように、様々なカスタマイズを用意しているのです。
現在ベースモデルは4型で、そのうちの2型に限ってはレンズサイズの変更も可能です。体重の増減やフェイスラインの変化など、外見の変化に合わせて選択することが可能となっています。今後もレンズの形やサイズを増やしていく予定です」。
家族の遺品として譲り受けた際などには、自分好みにカスタマイズしながら次世代に思い出をつないでいける。
購入した時から自分と一緒に成長していくメガネ。
鯖江で1941年に創業した老舗工場、水島眼鏡の技術力によってフレームパーツのカスタマイズやオリジナルカラーでの塗装が繰り返し可能。ブリッジ(マンレイ、一山)やテンプル(セルモダン、縄手)などパーツを組み替えるカスタマイズはもちろん、貴金属メッキや七宝加工といった表面処理、職人による手彫り彫金なども受け付ける。
購入時から所有者もつくり手の一員となり、自身の好みや生活シーンの変化に合わせて長く愛用できる。
「ミズ ダイアログ」のおすすめ眼鏡3本。
Jean
ラウンド型フレームと一山式ブリッジがクラシカル。ミズ ダイアログが使う素材は、1930年代に日本で開発されたサンプラチナ。鯖江の水島眼鏡にはサンプラチナ製のオーダーフレームを手がけていた歴史あり。5万1700円
Ernest
逆台形型だが丸みを帯びたフォルムによって堅い印象にならず、柔和な趣き。レンズは横46×縦40mm、横48×縦42mmの2サイズから選べて、他のカスタマイズとの掛け合わせで一生の相棒として寄り添い続ける。5万1700円
Gustav
正円に近いJeanに対し、今作は少しオーバル気味。鼻当ての部分を一山式にすると、すっきりした印象が強調される。サンプラチナならではの白色系の色みを活かしてもいいし、好きなカラーに塗装してもいい。5万1700円
【問い合わせ】
ブリンク ベース
TEL03-3401-2835
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年4月号 Vol.193」)
Photo/Yuco Nakamura, Nanako Hidaka(P067) Styling/Taro Kaneda Text/Kiyoto Kuniryo
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