細部に宿る、温故知新。「EYEVAN(アイヴァン)」のアイウエア。

ファッションアイウエアの草分けであり、2018年の復活以来、服好きから高い支持を得ているアイヴァン。とりわけモダンな印象を受けるプロダクトには、先人たちが遺した数々の職人技が宿っている。それはデザインだけに留まらず。細部にこそ語りどころが溢れている、アイヴァンの温故知新を堪能したい。

時代を超える秀逸なデザインはかけ合わせることで、モダンに変わる。

ワークジャケット5 万2800 円/ウティ、パンツ4万1800円/ニート(ともに にしのやTEL03-6434-0983)、カーディガン4 万1800 円/キャバン( キャバン 代官山店TEL03-5489-5101)、シルクツイルスカーフ3万6300円/フラテッリ ルイージ(ビショップTEL03-5775-3266)

ヴァン ヂャケットの石津謙介氏との協業により、1972年に誕生したアイウエアブランド「アイヴァン」。“着るメガネ” をコンセプトに、視力矯正器具でしかなかったメガネにファッション性を持たせた初のブランドとしても名高い。その長い歴史のなかでは、アメリカの某有名ブランドの全盛期をモノづくりで支えた実績もあるなど、その技術力は随一を誇る。

そんなアイヴァンの最新作。原点であるアメリカントラッドをベースにしながら、今季はとりわけフレンチヴィンテージのテイストをふんだんに盛り込んだプロダクトが揃えられた。蝶番やブリッジ、テンプルなど、細部には先人たちが遺した意匠が受け継がれ、それが最新の素材によって一本のメガネに融合される。アイヴァンが考える温故知新とは常にモダンであることと表裏一体なのだ。

Webb wide(モデル着用)|定番[ ウェブ]をベースに1930年代のフレンチヴィンテージを意識した特注の10mm厚生地を採用。職人が丁寧に削りだした流麗なラインのフロント裏が重厚さのなかにも武骨過ぎない独自の奥行きやエレガントさを表現している。ボリュームがありつつもかけ心地を損なわないように抑揚をつけるなど、テンプルも一新。5万600円

 

2023年の、最新“着るメガネ”5選。

1.E-0511

ブレザー6 万9300 円、オックスフォードのBD シャツ2 万6400 円、レップタイ1 万2100 円/ すべてJ. プレスオリジナルス(J.プレス & サンズ 青山TEL03-6805-0315)

定番コンビネーションフレームの新作。フロント上部が冠のような型で、通称クラウンパントとして知られるフレンチヴィンテージの代表的デザインを踏襲している。クリングスと一体型となるブリッジやヨロイからテンプルにかけての彫金も美しい。4万4000円

2.Aztec

1940年代のアメリカンヴィンテージに存在した最初期のサーモントタイプから着想を得た、曲智仕様のヨロイ部分が目を引く。力強いデザインに反するような繊細なブリッジや丸みを帯びた玉形の組み合わせで、アイヴァンらしいモダンな趣きも。5万600円

3.Helga

あらゆる鼻型に合うよう設計された可動式サドルブリッジ。1970 年代のアイウエアカタログに掲載されていた老眼鏡にインスパイアされたテンプルには、初期アイヴァンのデザインアイコンである合口飾りのパーツを合わせた細かな意匠にも注目。4万6200円

4.Safari

1923年に世界で初めて登場したクリングス一体の鼻当てや湾曲したブリッジなど、旧きよき意匠を盛り込んだデザインを軽くて丈夫なチタン素材でアップデート。手掘りの金型を使った彫金は蝶番の内側にまで施されるなど、とことん抜かりない。4万4000円

5.Cadet

アメリカ的ともフランス的ともとれる他にはない絶妙なバランスのウェリントンタイプは1960年代にジャズミュージシャンが着用していたメガネからインスピレーションを受けている。ヴィンテージの意匠である置き蝶番が武骨なアクセントを加える。3万8500円

【問い合わせ】
アイヴァン 東京ギャラリー 
TEL03-3409-1972
https://eyevaneyewear.com/

(出典/「2nd 2023年4月号 Vol.193」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

上質な革を日常に。「INCEPTION」のショルダーバッグは経年変化が楽しみになる相棒だ

  • 2026.06.26

レザーほど、所有者とともに過ごした年月が如実に現れる素材はない。毎日のように身につけるレザーバッグは、なおのことである。“革”に徹底的にこだわるINCEPTIONのショルダーバッグはクラッチマンの相棒として最適な存在だ。 FANNY PACK 腰に巻いて使用することを目的とするファニーパックをショル...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

もはや芸術品! 「Horizon Blue Jewelry」の装飾品の域を超えた美学

  • 2026.06.26

あまりに精緻で、目を見張るほどに美しいHorizon Blue Jewelry。その作品群を目の当たりにすれば、単なるアクセサリーの域を超え“芸術品”とも称される所以を容易に理解できるだろう。ここでは、アートピース級の美しさを湛えるジュエリーのなかから今後発売予定の新作も含めて紹介する。 アクセサリ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

Pick Up おすすめ記事

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

もはや芸術品! 「Horizon Blue Jewelry」の装飾品の域を超えた美学

  • 2026.06.26

あまりに精緻で、目を見張るほどに美しいHorizon Blue Jewelry。その作品群を目の当たりにすれば、単なるアクセサリーの域を超え“芸術品”とも称される所以を容易に理解できるだろう。ここでは、アートピース級の美しさを湛えるジュエリーのなかから今後発売予定の新作も含めて紹介する。 アクセサリ...