古着ひと筋の玄人から若きトラッドマンまで。世代別ベストバイ・ヴィンテージ【後編】

下北沢を中心に、古着が爆発的に流行した2022年。そんなブームの前から当たり前のようにずっと古着を追い続けていた洒落者たちは、いまどんなものが気になっているのだろう。古着ひと筋の玄人から若きトラッドマンまで、前編・後編に分けてご紹介。後編は20~30代が登場、こだわりの逸品を見せてもらった。

前半はこちらの記事をチェック!

1.「GMT」プレス・ミウラシュランさん|天の邪鬼な性格が選んだ古着にも反映。

「GMT」プレス・ミウラシュランさん|1984年生まれ。千葉県出身。セレクトショップのバイヤーを経て、GMTに入社。プレス業務だけでなく、企画や買い付けも行う

シューズブランドのインポーターを務めるGMTの名物プレスである三浦さん。大のヴィンテージ好きでもあり、そのセレクトの良さには眼を見張るものがある。

「天の邪鬼な性格なので、流行っているものは着たくないし、買いたくないという気持ちが根底にあります。そうなると人気のないものになるから、数年後に値上がりするものも多いんです()でも値上がりするから買うわけでなく、今だと作れないものや、革や毛織物のように当時だからこその品質の高いものに惹かれます。そこに古着のおもしろさが詰まっていると思いますよ」

  • Q 年齢と出身地は?→38歳。千葉県出身
  • Q よく行く古着店は?→代々木八幡の「オキドキ」、下北沢の「ムー」
  • Q 一年で古着に費やすおおよそのお金は?→ノーコメント
  • Q 古着にハマったのはいつ? きっかけは?→セレクトショップに勤務していた20代前半に先輩の影響を受けて
  • Q 無人島に持っていきたい名作古着は?→チャンピオンのUSAFAのリバースウィーブ

1 50年代のスーベニアジャケット

いわゆるスカジャンの中でも人気の高いアラスカのスーベニアジャケット。シロクマが代表的なパターンだが、砂金採りの刺繍となっている。

「これは前後に施された珍しい刺繍にひと目惚れをして購入しました。ダメージがあったので安価で購入できたんです」

2USMAのブランケットコート

なんとも珍しいアメリカ陸軍の士官学校のブランケットを用いたコート。リメイクではなくオリジナルだ。

「ブランケットは見るけど、ガウンタイプは滅多に出てこない。下北沢のムーで購入」

3.ラングラーの27MW

ラングラーを代表するアイテムのひとつであるデニムのウエスタンシャツ。通称イチゴボタンと呼ばれるサードモデル。

「ずっと探していて、ようやく見つけた1枚。色落ちした雰囲気が

2.「アーミーツイル」デザイナー・多田周平さん|ミリタリーの古着は色濃いストーリー性が魅力。

「アーミーツイル」デザイナー・多田周平さん|アーミーツイルのディレクションからデザインまで担当。趣味はレコード収集で、今年は久しぶりにDJイベントも企画する予定

ミリタリーのヴィンテージアイテムを独自のスタイルで再構築するブランド、アーミーツイルの多田さんは、2022年も様々な年代のサープラスウエアを中心に収集。

「ミリタリー系の古着は、同じようなアイテムでも個体差があり、背景にあるストーリーを色濃く反映しているの が魅力。機能美を追求したベーシックな デザインだけど、それぞれプリントの位置が違ったり、縫製が特殊だったり……そうした一点モノならではのディテールに惹かれます。今年もそんなアイテムを厳選したいですね。同じ目線で、スーベ ニア系のウエアにも興味があります」

  • Q 年齢と出身地は?→34歳。兵庫県加古川市
  • Q よく行く古着店は?→高円寺の「サファリ」
  • Q 一年で古着に費やす おおよそのお金は?→30万くらい
  • Q 古着にハマったのはいつ? きっかけは?→15歳くらい。リーズナブルで、周りと被らないアイテムだから
  • Q 無人島に持っていきたい名作古着は?→USアーミーのM-65パンツ

1スウェーデン軍のスリーピングシャツ

ネットで掘り当てた30年代のスリーピングシャツ。

「よく見ると、着物のような直線的なパターンで作られているんですよ。でも着用すると丸みのあるシルエットになるのがおもしろい。ゆったりサイズで、ざっくり羽織り、スモックのように使っています」

2ドイツ軍のロガージャケット

厚手のモールスキン生地で作られた、50年代製のロガージャケット。

「ギミックを詰め込めるだけ詰め込んだような、うるさいデザイに惹かれました()。ジャーマングレーもポイント」

3.年代不明のスーベニアジャケット

ルックスに惹かれて入手した、出所が不明のスーベニアジャケット。

「単純に刺繍にヤラれました。背面にはオリエンタルな虎が入っていてインパクトも抜群。多分、70年代のアイテムだと思います」

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

Pick Up おすすめ記事

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

革好き店主の本気、見せます! 「Fresno(フレズノ)」限定別注レザージャケットに注目だ

  • 2026.03.31

千葉・柏にお店を構える Fresnoは、アメカジ全般を網羅しながらも、革ジャン好きの心をくすぐる、特別なセレクトショップ。店主自らがこだわり抜いた“Fresno限定別注レザージャケット” は、このお店でしか手に入らない一着だ! 革ジャン好き、集まれ! アメカジの宝庫は柏にあり 千葉・柏に店を構えるセ...

福島・郡山にある日本最大級のアメカジショップ「JOB314」はスケールが桁違い!

  • 2026.03.30

日本にアメカジショップは数あれど、ここまで大きなショップは見たことがない。それほどまでに大規模なショップがこちらのJOB314。大きな建物の中には、アメカジファンが泣いて喜ぶブランドがほとんど取り揃えてあり、一日中いても見切れないほど。近県のみならず、全国からファンが集まるアメカジの総本山なのだ。興...