長くはけて絵にもなる革靴が自身の〝スタイル〞をカタチ作る。
最近思うのは、むやみにモノを買っては捨てていく文化は寂しいなということ。その点革靴は長く履けて、時を経るほど絵になる。そんなアイテムはそうそうありません。
こちらは20年前に僕が手がけていた店用にバイイングしました。当時の老舗メゾンとしては一早くミッシェル・ペリーを抜擢したモデルでパリで一番輝いていました。今回の紺ブレやロンドンストライプのシャツ、デニムという合わせは20代の時から着ているもの。時重ねることで自分のものとなり、やがてはスタイルが確立されていく。その行為の大切さを革靴は教えてくれますね。
【昔から履いている一足】クロケット&ジョーンズ
デザートブーツはチャーチのライダーのように“内装” もしっかりしている印象です。その点こちらは“200” ラストを使った細身の一枚革で足へのフィット感が最高です。
【雨の日に履く一足】トリッカーズ
以前ディレクターを務めたブランドの別注品で、カジュアルに履けるようギリーシューズ風のデザインを施しました。スコッチグレインレザーを使っているので傷も目立ちません。
【最高のフィット感を楽しめる一足】ジェイエムウエストン
20歳の時から履き始めた180もこちらが2代目になります。カジュアルスタイルにもタイドアップにも柔軟に対応するオールマイティな選手で、もう毎年必ず足を通していますね。
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断然革靴派な皆さんの靴選び、コレクションを拝見すると、次なる一足への欲望がふつふつとわいてくるはず。ぜひ参考に、出会いを求めて街へと出かけてみてがいかがでしょうか?
(出典/「断然革靴派 2nd 2022年4月号増刊」)
Photo/Norihito Suzuki, Akane Matsumoto,T akahiro Katayama,Keiichi Ito
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