テーラリングの技術が求められるため、メンズクロージングの基礎を築いた英国ブランドも欠かせない……などと、コート選びはなかなかどうして悩ましい。ファッションの目利きたちは、どんなコートで休日ファッションを楽しんでいるのだろうか? 5人のファッショニスタにお気に入りの1着を見せてもらった。
1.クラシカルな「バルマカーンコート」をワークパンツで自分らしく。
マルベリー代表・牧野雅史さん愛用の1着は、英国ブランド・アクアスキュータムのバルマカーンコート。英陸軍の防水コートがルーツのトレンチと並ぶ、スコットランド発祥の優秀プロダクトだ。身幅のある体型に合わせ、ラグランスリーブのヴィンテージをセレクト。クラシカルなアイテムだが、デニムやワークパンツを組み合わせ、自分なりの解釈で休日スタイルに。
2.な「チェスターコート」に古着を合わせてカジュアルダウン。
アメリカン ラグ シーのプレスアシスタント、伊藤誉さんのお気に入りは、同ブランドがロンドントラディションに別注したラペル付きのチェスターコート。上品な仕立てのコートにあえて古着のスウェットシャツをコーディネートした着こなしは、カジュアルダウンのよいお手本。
3.「ダッフルコート」はグレーカラーでスパイシーに。
フィルメランジェのダッフルコートを愛用しているのは、同ブランドのディレクター、関口文也さん。グレーを選ぶことで、柔らかな印象のダッフルコートにピリリとスパイスを効かせている。ウールのベストやコーデュロイパンツといった表情のある冬素材との組み合わせで、まとまりのあるスタイリングに。
4.見た目も着心地も温かな「ウールコート」でほっこりコーデ。
エアロポステールのスタッフ、桑原拓也さんは、シュペリオールレイバー×エアロポステールのフード付きウールコートがお気に入り。さまざまなツイード生地をパッチワークで配置し、ボア素材のライニングで防寒性を高めた1着には、コーデュロイのパンツを合わせて温かみとパンチをプラス。
5.機能性と正統派の趣をあわせ持つ「ハーフコート」。
S.E.H ケリーのハーフコートを選んだのは、グラッシーズ常務取締役の漆畑博紀さん。撥水性に優れたベンタイルコットンを使用していながら、ギア感のない正統派の趣も兼ね備えている。ミリタリーライクなチノパンにもよく似合い、鮮やかカラーのニットなどを挿せば明るい印象に。
目の肥えたファッション業界人の方々だけに、コート選びはもちろん、その着こなしにも真似したくなるアイデアがぎっしり! これを参考に自分にぴったりの1着を見つけて、冬の休日スタイルを格上げしたい。
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