『One Day with VITURE』
https://luma.com/ehg6zcpp

グラス型ディスプレイ、体験したことありますか?
ここ数年で、急速にアップデートされつつあるグラス型ディスプレイ。日本では、XREALとVITUREが2強という感じだが、ワールドワイドで言うとこれにRayNeoが加わる。それぞれ本拠地は、XREALが北京、VITUREは公式にはカリフォルニア本社だが、実質には北京、そしてRayNeoが深圳となっている。
試用したことのない方にとっては、Even G2や、Meta Ray-Ban、Rokid、ひいてはVision ProやMeta Questなども一緒になりそうだが、実際には大きく違う。
まず、Vision ProやMeta Questの視界は、基本的にはディスプレイに表示されているものを見る状況になっており、外界が見える場合も外部に装備されたカメラが撮影した視界を目の前のディスプレイに表示するカタチとなっている。使用感としては一番優れているが、高度な技術が必要だし、重くて大きくて、高価になる。外界が見えない場合はVR、外界を投影した場合はARと言える。なんといっても空間固定(たとえば目の前の空中位置に固定)されたオブジェクトを表示できるのが特徴だ。
Even G2、Rokidは、基本的には眼鏡の上に緑色の文字をオーバーレイする形式。人が見ている視界は基本的に通常の眼鏡と同じ。文字を両目に表示することで、利用者からは一定距離の空中に浮いているように見えるが、空間に固定されるわけではないので、頭を動かすと文字は一緒に動く。Meta Ray-Ban Displayはカラーディスプレイを持つが、片目の表示なので奥行き感はない。

対して、XREALやVITUREは、製品としては『グラス型ディスプレイ』と言うべき存在だ。超小型のディスプレイの表示が、プリズムで視界にオーバーレイされる。周りの普通の光景の上に表示されるが、どちらかといえばディスプレイを見るのが主だと考えた方がいい。たとえば、これの映像を表示したまま戸外を歩けるかというと少し無理がある。
ただ、これらの商品の初期の広告で『6m先に200インチのディスプレイ』という表現が多く使われたのが事をややこしくしたと思う。これらはそういう風に見えるのではなく、視野角としてそういう角度を占める……というだけの話で、実際にはたとえば60cm先に約21.5インチのディスプレイがあるのと変わらない。空間に固定されているわけではないので、そのディスプレイに近づくことはできない。
だから、筆者は『ARグラス』と言わずに、『グラス型ディスプレイ』として取り扱っている。
XREALもVITUREも『ARグラス』を実現すべきだと思っているのか、『6DoF』のジャイロにこだわっており、上位機種は空間にディスプレイが浮かぶ表現を実現している。実際に画面に近づくことも可能。とはいえ、ディスプレイの表示角はそれほど大きくないし、表示を強調すると実風景の方が見えなくなるので、ARへの道は遠いような気がする。少なくともVision Proが実現しているものとは、体験として大きな隔たりがある。
実際の体験は、デバイスごとに大きく違う
『ARグラス』の旗印をあげつつ、実際の性能を高めている過程で、『グラス型ディスプレイ』でも十分に便利だと思ったのか、最近はXREALはxbx a01+、VITUREはPro 2という、6Dofの空間固定にこだわらず、安価に手軽にグラス型ディスプレイを楽しめる製品を出してきている。つまり、製品ラインは『グラス型ディスプレイ』として楽しむ方向と、見果てぬ『ARグラス』を追及する方向の2つに別れつつあるということだ。
今回、8月22日・23日に、原宿のLIFORK原宿では、VITUREの5周年を記念した展示会が開催されており、Pro 2、Beast、Luma、Luma ULTRAなど、幅広いラインナップの製品が展示されている。これらを比較して、試用できるのは貴重なチャンスだ。

Pro 2は最近発売されたばかりの『サングラス型ディスプレイ』の方向性を追及したモデルで、価格は4万9880円と安価。たとえばスマホを繋いで動画を見たり、Switchを繋いでゲームをしたりするのにピッタリのモデルだ。
BeatsはFOV58°という大画面が売りのモデル。ただし、AR系や、視度調整などは省略されている。
Luma ULTRAは現時点でのフラッグシップで、6DoF搭載で、AR体験という従来の正常進化フラッグシップモデル。Lumaはこの光学系を使っているけど、AR系には振らないモデルという感じだ。

Luma ULTRAの完成度はかなり上がっているが、それでもVision Proのような完成度に到達しているわけではないし、まだまだこれから技術的に向上していく余地はあるように思う。対してPro 2は手軽に買えて、とりあえず目の前にディスプレイがあるという状況を作り出せる。たとえば、電車の中でハンズフリーで動画を見たり、マンガを読んだりするのには便利だ。
実際に、それぞれ、どんな感じなのか試してみたいなら、明日23日に原宿のLIFORK原宿の『One Day with VITURE』に足を運んでみていただきたい。
(村上タクタ)
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