まずは、スタンダードなMeta Ray-Banと、Meta Oakleyのアップデート
発表会では、まず従来型のMeta Ray-Banが画期的デバイスとして普及していることをアピール。3Kビデオ撮影が可能で、バッテリーライフが2倍に伸びたニューモデルを発表した。
筆者は旧モデルを使っているが、日本ではAI機能が使えないこともあって、あまり長時間は継続使用しないせいか、バッテリーライフについて不満を感じたことはない。しかし、映像がかなり広角であることもあり、録画されるビデオ解像度については満足していなかったので、この新型はうらやましい。
続いてはMeta Oakleyの新型。アクションシーンで使えるMeta Oakley Vanguard。アクションカメラ的な使い方ができる。
防水で、スローモーションやタイムラプスも撮影可能。Red Bullとのコラボ動画に納得がいった。なるほど、そういうデバイスね。アクションカムのような使われ方をするらしい。ガーミンとの連携で、撮影した動画に速度などのデータを同期することもできるという。
Meta Ray-Banにカラーディスプレイ装備
そして、待望のMeta Ray-Ban Display。
Meta Ray-Banの機能に加えて、視界の横に透過型の表示が出る。メッセージを見たり(なんで、Facebook MessengerじゃなくてWhatsAppを見たんだろう?)、写真を見たり、音楽を聴いたりできる。
これが、どのぐらいの解像度、明るさで見られるのかは大変気になるところ。“High-Resolution Display”と言っていたが解像度は明言されず。視野角1度あたり42ピクセルということだが、それがどのぐらいの解像度なのかは分からない。
デモでは安定して空間に文字が表示されているように見えたが、経験からすると映像は頭の動きとともにブレるので、このデモほど安定して動作するのかは分からない。当然のことながら、操作にはMeta Ray-Banと同じくMeta AIが大事な役割を果たすのだが、日本ではMeta AIが動かないところがツライ……ということが想定される。
もうひとつ特徴的なのが、Meta Neural Band。
手首に巻いて使い、最先端の表面筋電図技術を使ってMeta Ray-Ban Displayの操作に使う。なんと、文字を入力したりもできるとのこと(仮想キーボードを叩いているのではなく、指で文字を書いてる風だった)。
なんと、ザッカーバーグは壇上でライブデモを実施。実際にMeta AIに話しかけて操作したり、メッセージを入力したりしてみせた。
しかし、Boz(MetaのCTOであるAndrew Bosworthのこと)からかかってきた電話に出るシーンでは、上手く着話ボタンを操作できず何度もやり直すハメに。
顔には笑顔を浮かべながら、相当焦っていたようで、思わずスティーブ・ジョブズがコダックのデジカメがライブデモで動かずにブン投げたシーンを思い出した。ザッカーバーグはMeta Ray-Ban Displayを投げなかった。大人である。
まぁ、何千人という人がいて、Wi-Fi電波も飛びまくっている場所では、デモにはトラブルが起こりがち。そうでなくても、これまで100回やって上手くいっていたものが、プレゼンの時だけ動かなかったりするということもあるがちだ。
ライブ翻訳もできそうなので、アメリカに行く機会があったら買ってきたいような気もするが、Meta AIが動かない日本では使えないかもしれないのが悩ましいところ。いずれにしても、世界はグラス型デバイスに向かって動いていきそうだ。Meta Ray-Ban Displayがどのぐらい画面を見られて、操作できるのかが非常に気になる。楽しみなデバイスがまたひとつ増えた。
(村上タクタ)
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