書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

シャンタヌ・ナラヤンCEO来日、AI関連多数新機能発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・前編 】

クリエイターの祭典、Adobe MAX Japan 2025が、2月13日に東京ビッグサイトで行われた。Keynoteでは、アドビ本社CEOのシャンタヌ・ナラヤン氏も来日。3000人もの聴衆の前でアドビが日本を重視していること、生成AIを使ったクリエイティブの拡大などについてアピールした。当日は1時間半にわたるKeynoteのほか、70以上のブレイクアウトセッション、ブース展示などが行われ、最後には、まだ見ぬ新機能をチラ見せするSneaksとアフターパーティが開催された。ちなみに、チケットの定価は2万円、早割りが1万円という設定だったが、今年はすべてのチケットが早割りの間に売り切れたという。

アドビは日本を重視している

Keynoteは午前10時から始まったが、会場には早くから、多くのクリエイター、メディアなどがぎっしりと詰めかけた。

そもそも、US以外でAdobe MAXが開催されているのは日本だけ。そのぐらい日本はクリエイティブの世界において、アドビにとって、重要存在として位置づけられているようだ。

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

2025年10月27日

Illustratorや、InDesignにおいても、縦組みの日本語組み版という非常に複雑な処理を、日本のために構築している(それはその後、中国や韓国などの漢字文化圏で役に立っている)。CEOシャンタヌ・ナラヤン氏、CMOララ・バッシュ氏、マーケティング戦略およびコミュニケーション担当VPのステイシー・マルティネ氏、デジタルメディア事業部門およびGTM兼セールス部門担当SVPのマニンダ・ソーニー氏と、早々たるメンバーが訪れ、登壇したのも日本という市場を重視しているからだといえる。

今回、日本向けに発表された機能も数多い。シャンタヌ・ナラヤン氏は、IllustratorやInDesignの日本語テキストエンジンが20年ぶりにアップデートされたことや、Premiere Proのスタイルブラウザーの改善、モリサワとのパートナーシップなど、数多くの日本市場における取り組みについて詳しく語った。

また、当然のことながら、Fireflyを始めとして、生成AIを活用した機能についても、数多くの説明があったが、その中で、アドビの生成AIは許諾を得た素材のみを使っており、ユーザーコンテンツからは学習しないことなど『安全なAI』であることを強調した。

Firefly Video Modelで、動画でも生成AIを利用可能に

マーケティング戦略およびコミュニケーション担当VPのステイシー・マルティネ氏は、アドビの生成AIであるFireflyが動画に対応した『Firefly Video Model』をベータ版として公開すると発表した。

アドビの生成AIは、プロンプトから画像を生成することも可能だが、むしろクリエイティブワークの中で、実際的に便利に使えることが重視されているようだ。

たとえば、動画のすき間を埋めたり、背景に使ったりするBロールを生成したり、静止画を『少し』動かしてシーンの間を繋いだりすることができる。『どうみても生成AIだね』と思われるカットを普段のクリエイティブワークで使うのは難しいだろうが、シーンの繋ぎや背景として使うなら便利に使えるだろう。アドビの生成AIの使い方は、現実的で、日常の『困りごと』を解決してくれるのである。

ステイシー・マルティネ氏の後に、アドビ日本法人の轟啓介氏が登壇。Fireflyの利用を実演した。

これは動画なのだが、背景として舞うパーティクルなどが生成AIで作られたもの。2枚の写真を元に、美しく舞う光が生成された。生成AIはどれほどにリアルな映像を作れるか? などが話題になるが、学習画像においてクリエイターの権利を侵さず、クリエイターのサポートを行うというところに、アドビの生成AIに対するスタンスがよく見てとれる。

Photoshopの生成AI機能は、日常の利便性を向上

Adobe CCエバンジェリスト仲尾毅氏がデモしたのはPhotoshop。Photoshopには、一般に使えるバージョンでもAdobe Firefly Image Modelを使った生成AIの機能がふんだんに盛り込まれている。

たとえば、このチラシ。

元の写真は横長で、歩行者や駐車中のクルマ、電線など邪魔なものがいっぱいあったのだが、すべて生成AI機能で消し去り、空を大きく伸ばして、金箔を貼ったようなロゴを作って見せた。そこまで、かかった時間はものの数分。生成AIが、クリエイティブワークを非常に効率的に、しかも身近なものにしてくれるということがよくわかった。

後編に続く。

アドビの生成AIのさらなる充実を発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・後編 】

アドビの生成AIのさらなる充実を発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・後編 】

2025年10月27日

(村上タクタ)

アドビ、初の2軸日本語バリアブルフォント『百千鳥』の開発を発表

アドビ、初の2軸日本語バリアブルフォント『百千鳥』の開発を発表

2025年10月27日

マイアミで開催される、クリエイティブの祭典Adobe MAXの取材に行ってきます

マイアミで開催される、クリエイティブの祭典Adobe MAXの取材に行ってきます

2025年10月27日

Adobe MAX 2024フロリダ州マイアミで開催。多数の機能を発表

Adobe MAX 2024フロリダ州マイアミで開催。多数の機能を発表

2025年10月27日

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

2025年10月27日

なぜPremiere Proの生成拡張は2秒だけなのか?——他社とのスタンスの違い【Adobe MAX】

なぜPremiere Proの生成拡張は2秒だけなのか?——他社とのスタンスの違い【Adobe MAX】

2025年10月27日

『撮り鉄さん、生成AI使ってみません?』アドビが相鉄とコラボイベント

『撮り鉄さん、生成AI使ってみません?』アドビが相鉄とコラボイベント

2025年10月27日

 

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

上質な革を日常に。「INCEPTION」のショルダーバッグは経年変化が楽しみになる相棒だ

  • 2026.06.26

レザーほど、所有者とともに過ごした年月が如実に現れる素材はない。毎日のように身につけるレザーバッグは、なおのことである。“革”に徹底的にこだわるINCEPTIONのショルダーバッグはクラッチマンの相棒として最適な存在だ。 FANNY PACK 腰に巻いて使用することを目的とするファニーパックをショル...

もはや芸術品! 「Horizon Blue Jewelry」の装飾品の域を超えた美学

  • 2026.06.26

あまりに精緻で、目を見張るほどに美しいHorizon Blue Jewelry。その作品群を目の当たりにすれば、単なるアクセサリーの域を超え“芸術品”とも称される所以を容易に理解できるだろう。ここでは、アートピース級の美しさを湛えるジュエリーのなかから今後発売予定の新作も含めて紹介する。 アクセサリ...

Pick Up おすすめ記事

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

上質な革を日常に。「INCEPTION」のショルダーバッグは経年変化が楽しみになる相棒だ

  • 2026.06.26

レザーほど、所有者とともに過ごした年月が如実に現れる素材はない。毎日のように身につけるレザーバッグは、なおのことである。“革”に徹底的にこだわるINCEPTIONのショルダーバッグはクラッチマンの相棒として最適な存在だ。 FANNY PACK 腰に巻いて使用することを目的とするファニーパックをショル...