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アップルとそのサプライヤー、再生可能エネルギーの利用を13.7ギガワットに拡大

アップルは、今日、製造パートナーの再生可能エネルギーへの対応が30%近く増え、世界中で13ギガワットを超えたと発表した。同社はすでに2018年に自社で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達するという目標を達成しており、次なるステップとして2030年までに全サプライヤーで、製造工程で使用するエネルギーも100%再生可能エネルギーから調達するという目標を掲げている。これは同社が全製品製造に必要とする電力の85%以上に相当するという。

日本は、エネルギー施策に関して難しい立場に立つが

こういったニュースを見て「きれいごとじゃん!」と軽く片づける人も多いと思うが、理想はまずそれを掲げないと現実にならない。

日本だと、環境問題の記事はアクセスが伸びないのだが、アップルの製品発表会などで、再生可能エネルギーが使用されているということや、リサイクルアルミニウムが使われていることなどが発表されると、他国のメディアからは大きな拍手が起こる。

日本は、環境問題に対する意識でも立ち後れてしまっているのかもしれない。

CO2排出を抑制するとなると、原子力なのか? 太陽光なのか、風力なのか? ……国土が狭く、資源にも恵まれない日本にとって、環境問題とエネルギー安全保障は表裏一体の問題であり、複雑な判断を強いられるのは確かだ。しかし、四季と自然に恵まれた国だからこそ、本気で環境問題に取り組まないと未来がないというのもまた事実だ。

アップル自身は100%達成。2030年までにサプライヤーも達成予定

太陽光を上手く取り入れ、風を通して室温をコントロールしつつ、本社と駐車場の屋根の上全面に敷き詰めたソーラーパネルの電力で稼働するApple Parkの本社をはじめとして、世界中のオフィス、Apple Storeなどの約1.5ギガワットの電力を100%再生可能エネルギーで供給している。

また、同社はクリーンエネルギーアカデミーを主宰し、再生可能エネルギーを利用したシステムの構築について、アップルに部品を供給してるサプライヤーに情報を提供している。

これにより、2019年以降アップルの製造パートナー全体で、事業に使用する再生可能エネルギーは5倍になり、現在合計で13.7ギガワットとなっている。これは昨年1年間で1,740万トンのCO2排出を抑制しており、道路から380万台の自動車を取り除いたのに等しいのだという。

アップルは、米国、中国、欧州のサプライヤーにそれぞれ働きかけ、再生可能エネルギーの利用を促進しているが、日本でも34社の製造パートナーがアップル製品に使われる部品の製造に関して、100%再生可能エネルギーを調達することを確約している。

グリーンボンドにも巨額の資金を提供

また、アップルは32億ドル以上の資金をグリーンボンドに支出しており、世界中でクリーンエネルギー利用を促進しようとしている。

2019年には7億ドルが調達され、59のプロジェクトが支援されたが、それによって1350万トン以上のCO2が削減される見込みなのだという。

世界中の多くの企業がCO2排出削減を目標に掲げているが、アップルはそのムーブメントの先陣を切る企業であり続けていく。

2030年までにあなたのiPhoneは、大気中のCO2を増加させることなく製造されるスマートフォンになるはずだ。アップル製品を使うということは、そういうムーブメントを支持するということでもあるのだ。

(村上タクタ)

 

 

 

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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