書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

街乗り電動バイク、どうする? GOOPASSのサブスクでglafit GFR-02を借りてみた

筆者はテクノロジーの活かされたガジェットが大好きだが、元バイク雑誌編集者として、電動キックスターターには否定的だ。小径の前輪は、何かに引っ掛かった時に致命的なほどにつんのめるし、重心が高過ぎて安全に急制動する能力もない。ノーヘルで車道走行をOKにする警視庁の実証実験なんて、正気の沙汰とは思えない。仕事として世界のいろんなバイクに乗り、レースにも出場して、ヘルメットに何度も命を救われた筆者だからこそ、そう思う。

では、シティコミューターはどういうカタチであればいいのか?

近未来のモビリティを考えよう

まず、歩道走行可能なものにするなら、速度は8km/hがせいぜいだと思う。これから高齢者の方が増えることを考えると、歩行者の安全を損なうわけにはいかない。歩道も車道も広くて、隣の建物まで何百メートルもあったり、社内で数km移動する必要のあるカリフォルニアとは話が違うのだ。

逆に、車道走行を可能とするなら、せめて20〜30km/hぐらいは出るようにして欲しい。車との速度差があり過ぎると、逆に危険だ。そして、その速度での安定性を得るためにはあるていどの径の車輪が必要だ。そして、ヘルメットや灯火類は必須にして欲しい。

モビリティというのは地域性や、インフラの整備度合いなどによって異なったニーズがあるものだから、東京都内と、地方の交通量の少ない田園地帯ではまた違うかもしれないが、全国共通で考えるなら、そんな仕様が必要だと思う。

カメラのサブスクのGOOPASSが、電動バイクをレンタル

それゆえ、電動キックボードに関しては全力でスルーしていたのだが、カメラのサブスクのGOOPASSが提供する電動バイクのサブスクはちょっと面白いのではないかと思い、借りてみた。

GOOPASS
https://goopass.jp/

まず、GOOPASSのカメラのサブスクのシステムがちょっと面白い。

借りる商品に対して価格が決まっているのではなく、月々支払う金額のPASSを決めて、その範囲内で自由に機材を入れ替えられる仕組みになっている。

カメラというあるていど信頼関係が成立しないと貸し借りしにくい商品をレンタルするための上手い仕組みだと思う。購入を検討している機材をこころゆくまで試すのはもちろん、旅行に行くから単焦点レンズ、部屋を撮るから広角レンズ、鳥を撮りたいから望遠レンズ……と、使用頻度の低いレンズに関してはレンタルで賄うようなスタイルで運用することも可能だ。


というわけで、glafit GFR-02を借りるには、月額2万6180円(税込)のLv.5 PASSが必要だ。ちなみに、Lv.5 PASSを見ると、まぁまぁ、いいレンズが借りられて、それはそれで魅力的だ。あ、EOS R6とか、RF50mm F1.2L借りられるのか……いいなぁ……って、今、それ見てる場合じゃない(笑)

Lv.5 PASS
https://goopass.jp/products/list/?plan_id[]=6


ともあれ、本人確認書類などの手続きをして、サイトで予約をする。ちょっと面倒だが、それなりに高価なものをお借りするのだから、このぐらいの手続きは必要だと思う。

カメラと違って送ってもらうワケにはいかないから、バイクショップに借りに行かなきゃいけない。実証実験中である今のところ、借りられるのは江戸川区のアルファオートさんだけだから、これは車を持っている人(もしくは江戸川区の近くに住んでいる人)以外にはちょっと敷居が高い。

アルファオート
https://support.goopass.jp/micro-mobility-store/tokyo

普及すればいろいろな店で取り扱うようになるだろうから、今だけの問題だが。

ちなみに、特筆すべきはヘルメットも、保険も付帯する点。元二輪雑誌編集者として、ここはとても大事な点だと思う。

二輪は、どんな上手いライダーでも事故を起こす可能性はある。電動バイクのような気軽に乗れる乗り物だから、余計にウッカリの事故というのは起こりやすい。glafit GFR-02は、電動キックボードよりも安全な構造だとは思うが、だからといって事故が起きないわけではないから保険はしっかり入っておきたい。こういうことを貸す側がしっかり仕組みとして作っている点は大きく評価したい。

ちなみに、レンタル料金には自賠責も任意保険も車両保険も含まれている。対人も対物も無制限で、事故における車両の保証も含まれている(盗難は含まれないので、ご注意を。免責など詳細はGOOPASSのサイトを参照のこと)。二輪の対人・対物無制限って、保険業者もいやがるし、価格も高いのに、それをちゃんと用意しているところにGOOPASSの姿勢が表れている。ちゃんとした会社だっていうことだ。

見た目は折り畳み自転車。でもナンバー付き

というわけで、江戸川区のアルファオートさんに行ってご対面。これがglafit GFR-02。

簡単にいえば、折り畳み自転車スタイル。いわゆる小径車。タイヤサイズは14インチ。車重はバッテリー装着時で19.4kg。モーターやバッテリーがあるから、当然のことながら自転車よりは重いが、成人男子なら持ち上げられないことはないぐらいの重さ。

パワーアシスト自転車的にも使えるが、スロットルをひねるだけでも加速するため、法規上は原動機付き自転車なので、ヘッドライト、テールランプ、ウィンカー、ナンバープレートも装備されているし、ヘルメットの着用も義務付けられている。もちろん、原付の免許もいる。

ちょっと面白いのが、ナンバープレートがあると、自転車としての運用はできないということ。なので、許可されている場所でも歩道などは走れないし、電源を切ってペダルを踏んで走る時も、ヘルメットを脱ぐわけにはいかない。

ちなみに、市販タイプのglafit GFR-02には、後付けで『モビチェン』というキットが12月に発売される。ナンバープレートを隠すと同時に電源がオフになるキットで、これを使えば、ナンバープレートを隠して自転車としての運用が可能になる。つまり自転車専用道路を走ったり、許可されている場所なら歩道走行なども可能になる。また、自転車の駐輪所にも停めることができるようになるというわけだ。

BLAZEの2台も借りられる

GOOPASSで借りられる他の2台もアルファオートさんにあったので、写真を撮らせてもらった。

こちらが、BLAZEのSMART EV。折畳み可能で、車載などに便利。ただし、重量は約18kgと見た目よりは重い。

簡素な作りだが、ちゃんとシートがあるので、重心は後に寄るから、急制動なども可能なのではないかと思う。

こちらはBLAZEのEV SCOOTER。これも折り畳み可能。立ち乗りも、座って乗ることも可能とのことだが、座って乗った方が安全だと思う。コンパクトなようでいて、3台の中では一番重い24.8kg。

どれも、バイク乗りからすると、電動キックボードよりちゃんとした乗り物だし、安全性も高い。灯火類もちゃんとしているし、ディスクブレーキを装備しているのも、しっかりと安全性に配慮しているという姿勢の表れだと思う。

価格はスタンダードプラン(業務利用不可)で、月額1万9580円(税込)。日常使用し続けるのに安いとは言えないかもしれないが、安全面や保険が非常にしっかりしているので、筆者の目から見て、いいかげんな装備のキックボードを無責任にレンタルするより、よっぽどまっとうなビジネスだと思う。こういう仕事が評価されるといいと思うのだが。

バイク屋さんで借りられる安心感

というわけで、アルファオートさんで、保険や取り扱い方法など、細部に関する説明を聞き、glafit GFR-02を受け取る。これからしばらく日常の足として使ってみよう。借りる場所が、普段もっと大きなバイクも扱ってるバイク屋さんだというのも安心感が高い。

ちゃんとバイクが危ないものだと認識している人が整備しているのなら安心できる。

まずはお店の周りをグルッと走ってみた。

ヘルメットはglafit GFR-02にお椀型のが付属しているのだけど、自分のものを被った。動力付きの二輪に試乗する時は、フルフェイスヘルメットと、手足を覆うウェアに革グローブがマイルールなので、ご容赦いただきたい。glafit GFR-02にはもっと軽装の方が似合うと思うのだけれど。

見た目が自転車なのに、フルフェイスヘルメットはちょっと奇妙な感じではある(笑)

スロットル全開で30km/hぐらい。道交法上は原付になるので、ちょうどいい感じではあるが、実際に流れに乗るには少し遅い。比較的しっかりしたミラーが付いているので、後方を気にしながら走れるのは助かる。

ちょっと出だしだけペダルを漕いで、その後にモーターで加速するとかもできるので面白いが、自転車走行可能な場所でも歩道を走ることはできないので、その点は注意。電源を切っても、ナンバープレートがある乗り物は原付扱いなので、歩道を走ることはできないのだそうだ。

試乗レビューに関しては、また後日。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

Pick Up おすすめ記事

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...