まるでサイズを選べるヴィンテージ! 日本が誇る、“セコハン”Tシャツ

日本が世界に誇るジャパンデニムのひとつであるウエアハウス。高い技術を持ち、ヴィンテージを根底から理解しているからこそ表現できる加工シリーズである“セコハン”には、デニムだけでなく、Tシャツも展開されている。

ウエアハウスが展開するセコハンシリーズ

「WAREHOUSE」プレス・藤木将己さん|ヴィンテージ愛好家で読書家でもある名物プレス。ヴィンテージプロダクツを歴史から紐解くため旧い文献にも目を通す様はまるで考古学者。大の野球狂でもある

ウエアハウスの“セコハン”シリーズと聞くと、デニムを想像する読者諸兄も多いはず。実は当シリーズには、Tシャツもラインナップされている。デニムは洗い加工の他にレーザーや手擦りなどの工程を経るが、Tシャツはアプローチが異なるとプレスの藤木さんは語る。

「定番のTシャツは、50年代前後のアスレチックウエアであった時代を再現した4601シリーズと、カジュアルウエアの代名詞となった70年代のボディをオマージュした4064シリーズがあります。セコハンで展開しているのは、後者のボディで50年代のものと比べると1サイズ大きく、首回りが広く、肩の傾斜も異なります。デニムは色落ちを表現するために、洗い加工だけでなくレーザーなどの様々な手法を使うことに対して、Tシャツは洗いと染めでヴィンテージ感を演出しています。本来のTシャツと工程が違って、白ボディ→プリント→ボディカラーというアプローチにすることで、プリントにボディカラーが乗り、まるで何年も着込んだような風合いを再現しているんですよ。だから耐久性も高く、ガシガシ着てもらえます」

長年の経験と数多くのヴィンテージを見てきたウエアハウスが体現するヴィンテージ加工シリーズである“セコハン”。その人気の理由は圧倒的な雰囲気に加えて、加工デニムの泣き所であったレングスを日本人向けに短く設定したところ。ベースはファッションに舵を切った60年代のテーパードデニムとなる。2ND-HAND 1105(USED WASH) 33,000円

年代物のようなプリントの質感は逆転のアイデアで生み出されていた

ヴィンテージTシャツの醍醐味は、着込んだことによるプリントとボディのエイジングにある。その風合いを再現するために、ウエアハウスが挑戦したのが従来とは逆の発想だ。

通常のTシャツは染色されたボディにプリントをすることに対して、当作は白いボディにプリントを施してから染色し、最後に洗いを掛けている。そうすることでプリントがヒビ割れたり、掠れたことでボディ色と混ざる経年変化を見事に体現。生地は古着のように痩せずに、その風合いだけをうまく表現した。ホワイトとグレーに関しては、ベージュに染色することで、うまく風合いを出しているというからおもしろい。

このように古着ではプリントが割れてボディカラーが見えている。この風合いを再現するために試行錯誤を繰り返したそう。

[Lot.4064] F TROOP

1965年からABCで始まったアメリカの西部劇コメディドラマのTシャツがモチーフになったプリント。背面にはナンバリングが入り、セコハンシリーズでは珍しい両面プリント。いわゆる茄子紺のボディカラーが絶妙。7,370円

[Lot.4064] SKATE CITY

カリフォルニア州バークレーの住所とともにクラシックなローラースケートが描かれたアドバタイジングTシャツ。プリントが割れた部分にベース色のレッドが混ざっており、まるでヴィンテージのような風合いを見事に表現しているのがわかる。7,040円

【問い合わせ】
ウエアハウス東京店 
Tel.03-5457-7899
https://www.ware-house.co.jp

(出典/「Lightning 2026年6月号 Vol.386」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

高額商品もお得にゲット! 夏の“福”を呼ぶオンラインフェス「イナズマ福袋フェア」8月15・16日開催

  • 2026.08.04

真夏のオンラインフェスの開催が決定! 今回はなんと“福袋”。人気ブランドの人気アイテムを袋に詰め込んで販売するぞ。中身は開けてのお楽しみ。もちろん恒例の2日間ライブ配信も。さらに○○グランプリも開催。オンラインショッピング会場には1000円の入場料がかかるが、LIVE配信、抽選会、○○GPは参加無料...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...