「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー・カルロス西の、ハワイアンシャツの着回し術。

「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー・カルロス西さんがテーマに合わせてコーディネイトを指南するこの連載。第11回のテーマは「ハワイアンシャツの着回し術」。随所にこだわりが詰まった、一歩先ゆくコーディネイトをご覧あれ!

着こなしの幅を広げるミリタリーとの組み合わせ

富士山と茄子が大胆にあしらわれたハワイアンシャツと、フロッグスキンのP-44ユーティリティパンツ。難しいと言われる柄と柄の組み合わせも、明確な意図を持ってアイテム選びを行えば、ミリタリースタイルにも自然にハワイアンシャツを取り入れることができる。

「違う柄でも、国や年代といった背景の情報を合わせることでまとまりがでてくると思います。また、色味を合わせることも、比較的簡単に、コーディネイトの完成度を高めることができる有効な手段ですね」

ハワイアンシャツ33,000円/デューク・カハナモク、ハット10,780円、シャツ8,690円、パンツ37,400円/すべてバズリクソンズ、スニーカー/コンバース

「ジャンキースペシャル」統括責任者・カルロス西さん|アメカジの名店「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー。豊富な知識に加え、ワーク、ミリタリーを中心とした幅広いアメカジスタイルに定評があり、多くのフォロワーを獲得している

着まわしたのはこちらのアイテム!

古着市場でも高く評価される「デューク・カハナモク」の1950年代前期のヴィンテージを完全復刻。今回は3色展開の中、グリーンを選択。富士山と茄子、2つの縁起物があしらわれた1着。33,000円

細部のこだわりがもたらす品格

オーバーオールを取り入れたワークスタイルは無骨で男臭い雰囲気になりがちだが、中にハワイアンシャツを差し込むことで、抜け感のある軽やかな印象に。シャツのボタンを首元まで閉めて、キャスケットとブーツを黒で揃えることでコーディネートの先端に規律をもたらし、1段上の大人なワークスタイルを完成させている。「ミリタリーやワークなど、多様なスタイルに合わせやすい、汎用性抜群のオーバーオールを中心に、着こなしや配色で少し上品な雰囲気を出せるようにまとめてみました。個人的にオーバーオールが好きなので、ハワイアンシャツとの少し異色な組み合わせを楽しむことも多いです」

ハワイアンシャツ33,000円/デューク・カハナモク、ブーツ/バズリクソンズ、オーバーオール/ヘッドライト、キャスケットハット/ミスター ファットマン、メガネ/レイバン

ラギッドな装いに程よい抜け感

上下デニムのいわゆるデニム・オン・デニムにハワイアンシャツをインナー使いで取り入れたラギッドスタイル。メキシカン・カウボーイと深い繋がりをもつハワイ島カフア牧場のベルトと、デニムのセットアップに負けない無骨な存在感を放つウエスタンブーツが、コーディネートの要所を引き締め、コーディネイトの完成度を高めている。「デニムジャケットの着丈が短いので、シャツはタックインしてバランスを取りました。インナーに長袖のハワイアンシャツを採用することで、デニムジャケットの袖口から少しシャツ袖が出て、手元のさりげないアクセントになるのも、長袖ならではの楽しみ方だと思いますね」

ハワイアンシャツ33,000円/デューク・カハナモク、デニムジャケット、デニムパンツ/ともにサンサーフ、ブーツ/リオスオブメルセデス、ハット/ミスター ファットマン、ベルト/ヴィンテージ

余白の使い方とラフな着こなし

黒のベトナムジャケットに黒のチノパンを合わせた黒ベースのカジュアルスタイル。基本は黒で統一しながら、中にハワイアンシャツを差し込み、頭にはカンカン帽を被る、余白使いが光る大人の着こなしだ。カンカン帽のテープとブーツの色を合わせることで、アイテムがコーディネイトの中で自然に馴染み、全体の統一感が高まる。「中に差し込んだハワイアンシャツは、タックインせず裾を出すことで、ベースが黒でも少しラフな印象になるよう意識してます。このときジャケットに対してはみ出た裾が長すぎるとだらしなく見えてしまうので、少し柄が見えるぐらいの絶妙なバランス感がポイントなんです」

ハワイアンシャツ33,000円/デューク・カハナモク、パンツ20,680円/バズリクソンズ、ベトナムジャケット60,500円/テーラー東洋、ハット/ミスター ファットマン、シューズ、メガネ/ともにヴィンテージ

羽織るだけでサマになる存在感

Tシャツとデニムという定番のアメカジアイテムに、長袖のハワイアンシャツをさらりと羽織ったカジュアルスタイル。ベーシックな組み合わせだからこそ、デニムの裾をロールアップすることでブーツの存在感を主張したり、キャスケットとブーツの色味を合わせたりと、さりげないこだわりが程よい“こなれ感”を加えている。「少しずつ気温が暖かくなり、服装で悩むようなことがあっても、Tシャツの上からジャケットのように羽織れば、1枚でもサマになります。半袖より長袖の方が着こなしの幅が広いと思うので、コーディネートに取り入れたいと考えている方には、長袖のハワイアンシャツがおすすめですよ」

ハワイアンシャツ33,000円/デューク・カハナモク、タンクトップ9900円/サンサーフ、パンツ/ミスターフリーダム、ブーツ/ウエスコ、ハット/ミスター ファットマン、メガネ/ジュリアスタートオプティカル

【問い合わせ】
ジャンキースペシャル
Tel.03-3232-0850
http://junkyspecial.com

(出典/「Lightning 2026年5月号Vol.385」)

この記事を書いた人
阿部颯太
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阿部颯太

雑食系カメラマン&編集者

1999年生まれ。宮城県出身。大学卒業とともにカメラマンになるために上京。くるくるのロン毛がトレードマークで、イメージ通りの70sな雰囲気の服装を好んで着ることもあるが、アウトドア系も好きだったり、とにかく一度着てみたい雑食系。かっこいい大人になることを目標に、トラッドな服装も勉強中。
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