「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー・カルロス西の、G-1系統のジャケットをクリーンに着こなすテク。

「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー・カルロス西さんがテーマに合わせてコーディネイトを指南するこの連載。第6回のテーマは10月初旬に開催されたレザーズデイを舞台にG-1系統のフライトジャケットを軸としたコーディネイトをお届け!

G-1系統のジャケットをクリーンに着こなす。@レザーズデイ

去る10月11〜12日にYOKOHAMA COASTにて開催されたレザーズデイ。革好きによる革好きのための同イベントは今年で3回目を迎えた。西さんによれば、「店頭に立っていても、レザーラバーの方々の熱気を肌で感じることができました!」とイベントは大盛況だった。

ジャンキースペシャル/統括責任者・カルロス西さん|アメカジの名店「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー。豊富な知識に加え、ワーク、ミリタリーを中心とした幅広いアメカジスタイルに定評があり、多くのフォロワーを獲得している。

無骨なフライトジャケットを50sスタイルに落とし込む。

ジャケット25万3000円、パンツ/ともにバズリクソンズ、シャツ/スタイルアイズ、ブーツ/ウエスコ ボス、ハット/ミスターファットマン、メガネ/ジュリアスタートオプティカル

機能服の代名詞・フライトジャケットを50sらしいデザイン性のある華やかなスタイルに落とし込んだ、“ファッション的ミリタリースタイル”の好例。コーディネイトを黒と茶の2色で構成することで全体としての統一感が生まれている。

「色数を絞ること、シャツやスラックス系のチノパンなど、クリーンなアイテムを合わせることでレザージャケットの無骨さを程よく和らげています」

AN-J-3Aの開発当初は米海軍と陸軍航空隊との共通使用を目的としていたため、襟裏には「U.S.」とプリントされている。襟を立てて着た場合は、後ろから見た際のコーディネイトのアクセントとなる。

インナーには50sのムードが漂うポルカドット(=水玉模様)のオープンカラーシャツを選択。キャッチーな印象のあるポルカドットだが、黒を選ぶことで程よく柔和でありながら、洗練された印象もプラス。

足元にはアメカジの定番・エンジニアブーツをチョイス。ハット、シャツ、パンツをクリーンなアイテムでまとめた分、足元には王道のアイテムを持ってくることで全体としてのバランスを取っている。

ジャケットのカラーに合わせてブラウンのボーラーハットを選ぶことで、全体としてまとまった印象に。ブラウンのフレームにイエローのカラーレンズという同系色のメガネを合わせている点もポイントだ。

今回着用したのはこちら!

BUZZ RICKSON’S TYPE AN-J-3A

米海軍のM-422Aの後継モデルとして1946年にウィリス&ガイガー社が納入したモデル。長い歴史を誇るG-1系統のジャケットのなかでも唯一ホースハイドを採用している希少性の高いロットだ。25万3000円

【問い合わせ】
ジャンキースペシャル
TEL03-3232-0850
http://junkyspecial.com

(出典/「Lightning 2025年12月号 Vol.380」)

この記事を書いた人
みなみ188
この記事を書いた人

みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...