ブーツを穿く時の、俺のアメカジマイルール。「アトラクションズ」西崎さんは、テーパードした太めのパンツを少し短めに穿く!

「厳格なルールはなく、自由な着こなしが楽しめる」。それこそがアメリカンカジュアルの醍醐味だ。しかし、日本のアメカジ業界を牽引するキーマンたちは各人各様の“マイルール”を持っている。そこには、旧きよきアメリカンスタイルを“ファッション”として落とし込むためのヒントが詰まっている。

ファッション目線だけでなく、バイクに快適に乗れるルール

ユースカルチャー黎明期から成熟期にスポットを当て、1930〜’50年代頃のプロダクトをベースに現代の感性で再構築するアトラクションズ。レザープロダクトに特化したビルトバックでは、ウエアは言わずもがな、エンジニアブーツが世界的な人気を博しており、常にストックが不足している。代表の西崎さんは、ファッション業界屈指のヴィンテージモーターサイクル好きとしても知られ、プロダクト同様にスタイルにもこだわりを持っている。そんな西崎さんにとって、ブーツを穿く時のマイルールとは?

「1年を通してほとんどエンジニアブーツを履いています。もっともバイクの運転がしやすく、自身のスタイルに最適だからです。コーディネートする際のルールとしては、“太めのシルエットで、テーパードの効いたボトムスを合わせること”。これは今日穿いているトラウザースでもデニムでも同様ですね。あともうひとつのポイントが、“立った時にちょうどエンジニアブーツのベルト部分が見えるくらいの丈”ですね。もちろんブーツが美しく見えるファッション的な要素もありますが、少しテーパードしたシルエットでこれくらいの丈だとバイクに乗った際に、風でバタつかず快適なんですよね。僕のライフスタイルだとバイクは通勤にも使うだけでなく、自身のモノ作りにおいても欠かせない要素になっているんです」

「アトラクションズ」代表・西崎智成さん|1982年生まれ。長崎県出身。ヴィンテージショップなどのスタッフを経て、20代の若さで原宿にアトラクションズをオープン。レザーのスペシャリストとしても知られ、探求のため、国内外のタンナーを精力的に訪問している。

ブーツ14万800円、レザージャケット27万5000円/ともにビルトバック、トラウザース3万800円、ベレーキャップ1万3200円、スカーフ1万6500円/すべてウエアマスターズ、サングラス4万4000円/アトラクションズアイウエア

【おすすめブーツ】BILTBUCK Lot.603 Engineer Boots“The Pioneer”

そのネーミングの通り、モーターサイクルブーツ創生期をコンセプトにしたザ・パイオニア。アッパーには最高グレードのひとつとして知られるイタリアの名門グイディのホースバットを使っている。焼付け塗装した黒のアイアンバックルやステッチカラーなど、ブラックで統一することで、ドレッシーでクラシックなフォルムを最大限に活かしているのだ。14万800円

【問い合わせ】
アトラクションズ
TEL03-3408-0036
https://attractions.co.jp

(出典/「Lightning 2025年11月号 Vol.379」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...