2ページ目 - 旧東海道の宿場町にたたずむ、NYスタイルの種類豊富な絶品ベーグル店。

『宗像堂』に出会って理想の店が浮かび上がる。

『宗像堂』。宜野湾にある天然酵母のパンを石窯で焼く有名店だった。旅の途中フラッと寄った瞬間、「コレだ」と感じたという。

「見晴らしのいい庭から店に一歩入るや空気が違う。パンはもちろん素晴らしいけど、スタッフも気さくに話しかけてくれ、とにかく心地よい雰囲気がある。『こういう店をしたい』と初めて思った」

直談判で転職を申し出、数年越しで通り、沖縄に飛んだ。そこから3年、『宗像堂』で働く。自家製天然酵母、雰囲気の根にある理念、人とのつながりを得た。

そして満を持して2022年、41歳で目黒さんは『ボブベーグル』を北品川の地に開いた。

ベーグルはもちろん『宗像堂』で学んだ酵母を使った。サンドイッチは先にあげたとおり、NYデリで学んだ組み合わせの味をヨコ展開。品川周辺にある老舗あんこ店や地元・神奈川の食材などをできるだけ選んで、はさんだ。

「何度も言いますけど、すべて心からオススメできる。本当に美味しいベーグルをつくっています」

本気の思いはすぐに伝わる。

『ボブベーグル』はオープン初日から行列ができ、今も変わらない。天然酵母で旨味と噛みごたえを増したベーグルに、互いの美味さを高めあう数種の具材をはさんだサンドイッチは、もはや品川名物だ。

「おかげさまで、忙しくしています。朝も早いし、仕事時間も増えるばかり大変なんですけどね」

もう眉間にシワはない。心の奥のウソもない。ただただ美味しいベーグルと、心地よい空気が『ボブベーグル』には、あるんだ。

「セサミ」「黒糖」「エブリシング」など、常時10種ほど置かれるベーグル。沖縄の有名ベーカリー『宗像堂』で学んだ手作り天然酵母を使っているのが最大の特徴だ。「2日に一回、早朝から仕込んでいます。あの時間が好きで」

ベーグルはやっぱりサンドイッチで食べるのがベスト、かつNYスタイルだ。マグロや豆腐など馴染みの食材も使った、しかしどこにもない最高の味に舌鼓を打てる
壁にはイラストレーターMugiさん画のイラストが。「常連さんでもある。周年ごとに描いてもらっています」

ベーグルの食感と香り、折り重なる食材の旨味。絶品マリアージュを堪能したい。

某デリカテッセンで積みあげた絶妙レシピの知識と、沖縄の名店『宗像堂』で磨きあげた天然酵母パンの知見をかけ合わせた、結晶。それが『ボブベーグル』のベーグルサンドたちだ。もうたまらないサンドを、厳選して紹介しよう。

MAGURO

ごま、ケシの実、ガーリックなどがたっぷり入ったエブリシングベーグルに、三崎のメバチマグロとアボカド、青ネギクリームチーズなどをはさんだ逸品。寿司以上にマグロを最も美味しく食べる方法かもしれない……。ハーフで720円

TOFU FIG ALMOND KALE

豆腐クリームチーズにアーモンドやマスタードシードで食感を楽しく。ケールの色と香りも良い。食べ応えたっぷりの豆腐サンド。580円

蜜焼き芋&ORGANIC VANILLS C.C

北品川の八百屋さんが売る「蜜焼き芋」とバニラを足したクリームチーズの悶絶コンビネーション。コーヒーにもお茶にも合う。670円

MAPLE COFFEE BLUEBERRY

ブルーベリーベーグルに抽出したコーヒー入りブルーベリークリームチーズ。さらにメープルシロップをあわせて、深い味わいに。650円

好きなベーグルを選ぶこともOK。

ベーグル単品は320円〜。これだけで食べるのもOKだが、やはりあれこれサンドしていただくのがいい。その場でベーグルを選んで、サンドイッチをオーダーすることもできる。

すべて店で焼いています!

ベーグル以外のパンにもファンが多い。

バゲットやライサワーブレッドなど、ハード系を中心にパンもいくつか常に買える。「ベーグルを買わず、パンだけいつも買われる方もいらっしゃいます(笑)」。左700円・右320円

【DATA】
bob bagel
東京都品川区北品川2-9-22染谷ビル1F
TEL03-6260-0125
11時〜17時30分 火・水曜休
https://bob-bagel.square.site/
Instagram:@bob__bagel

(出典/「Lightning 2025年4月号 Vol.372」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

Pick Up おすすめ記事

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...