勝手に映画”古物”談義! 映画の魅力感じる服&TOY 20アイテムを厳選紹介!

  • 2025.01.25

映画は時代を超えて僕らの日常に色濃く影響を与える存在。ストーリーやキャラクターは感動やひらめきを与え続けてくれる。そんな映画の世界観をもっと身近に感じたい。というわけで、映画関連のヴィンテージアイテムを通して、映画の魅力を再発見してみよう! 古着業界に造詣の深いスタイリストの原田学さんと、オタク気質の編集者であるADちゃんの二人が、古着市場で見つけた映画にまつわるウエアや雑貨、トイを話のアテに、己の映画に対する思いを勝手気ままに語り合ってみた。

CONTENTS
編集者・ADちゃん
スタイリスト・原田学さん

映画の魅力を感じるヴィンテージの世界。

原田学さん(以下、原)/いやー、映画関連のヴィンテージを探すと、意外と数多くは見つけられませんでした……。

ADちゃん(以下、A)/ありゃ、そうなんですか。ここ近年だと映画関連のTシャツとかプライスが異常に高騰してますし、みんな争奪戦を繰り広げた結果、市場の残存数が減っているんですかね?

原/そういえば1990年代〜2000年代に流行った映画関連のトイとかも、一昔前までは古着店でもよく扱っていましたけど、今じゃ店頭でまったく見かけないですし、扱わなくなった古着店も今は多いですからね。でも若い子たちはあらためて興味を持ち出しているようですよ。先週、横浜のジャンクショーに行ってきたんですが、若い世代の子たちが、ヴィンテージの映画のトイを買い漁っていましたよ。今じゃそういう場所に行かないとアイテムが大量に見れなくなってるのもありますしね。

A/時代と共に古着店のスタイルも変わりましたよね。今回集めてもらった映画アイテムの中で、2000年代の比較的新しめな時代のTシャツでも、かなり高額でしたね。

原/体感的には5〜6年前ぐらいからいろんな物が高騰し始めてますね。海外の有名人やインフルエンサーたちが着たからその影響で、世界的に買い求める人が急増しちゃった。もう気軽に手が出せるような領域ではないですよ。

A/ほんとですね。集めてもらったアイテムって、僕らアラフィフ世代にとっては小さい頃から見慣れている映画作品ばかりだったから、撮影中は懐かしさで胸がいっぱいになって思わず欲しいって原田さんにプライスを聞いたけど、値段が高すぎて聞かなかったことにしましたもん(笑)。

原/まぁ、ハイプライスなのは別にして、映画関連のヴィンテージアイテムをリサーチで古着店を回っていたら、やっぱり面白かったですね。いろいろと僕らにとっては懐かしい映画のアイテムを発見できましたから。

A/まさに 今こうして見ると、映画の記憶とともにその時代の空気感も蘇ってくる感じがして、すごく懐かしいですよね。逆に若い世代の人たちにしてみたら、見慣れていないアイテムだけに新鮮に感じるんでしょうね。俺、何だか歳を重ねてしまったなぁ……。

原/そういえば自分も20〜30代の頃は映画のトイとかよく買ってましたね。映画の影響力がそのまま詰まっているアイテムなので、今の時代に見ると逆に新鮮だったりするし。こういうアイテムがまた評価されるようになったのも、映画が持っている普遍的な魅力があるからですね。

A/映画ってただスクリーンで見て終わりじゃなくて、その後もずっと記憶の中に残るし、こうして映画関連の古着やヴィンテージトイを集めることで、映画が持つ歴史的価値や文化的背景も一緒に感じられる。それって映画ファンにとっては最高の贅沢ですよね。映画の世界と一緒に時間を共有してる感覚というか。

原/映画って、ただのエンタメじゃなくて、時代背景や社会を反映する鏡でもあるから、その映画と共に歩んできたアイテムを手に入れることで、当時の空気感を感じられるのも面白いと思います。

A/まさに映画が持っている力を、アイテムを通して再発見することができるってやつですね。それが映画関連のヴィンテージアイテムの一番の魅力なんだろうな。

原/人それぞれに、映画に対する歴史や思い出、好きな作品、憧れるキャラクターがあるから、やっぱり映画関連の古着やヴィンテージトイは、ただの「モノ」としての価値以上に捉えられる尊い存在なんだと思いますよ!

懐かしい? 新鮮? 映画の魅力感じるアイテムを10のカテゴリーから選出!

1.古典映画系|映画文化に影響を与えた記憶に残る古典映画のアイテム

各時代において多大なる影響を与えた映画作品のヴィンテージを集めてみた。『オズの魔法使い』は映画公開年が1939年と戦前映画である。そんな作品がTシャツになってるのは作品人気の高さが窺える。

“オズの魔法使い”

3万2780円
コモン
TEL04-7166-5433

“キングコング”

2750円
2000toys Antique Mall
TEL029-895-8960

2.【男臭い系】暴力や犯罪、アクションetc. 野郎臭全開の映画アイテム。

男臭い映画ってなぜだか妙に心が躍るものがある。普通に生活していたらまず経験できないような非現実的な世界観が妙にリアルだったりもする。映画『レザボア・ドッグス』はタランティーノ監督によるスタイリッシュなオープニング映像は、未だ色褪せない感じもするし。『ダーティハリー』はやっぱり山田康雄の吹き替えが一番いいけど、若い世代には馴染みが薄いんだろうなぁ、なんてアラフィフ世代のみんなは共感してくれるかな?

“レザボア・ドッグス”

4万3780円
ベルベルジン遊歩道店
TEL03-6434-0338

“ダーティーハリー”

参考商品
2000toys Antique Mall
TEL029-895-8960

3.【G・ルーカス系】SF映画の金字塔である作品は、ヴィンテージ市場でも人気。

ジョージ・ルーカス監督が1977年に製作したSF映画『スター・ウォーズ』は世界を席巻。以来、ユニークな世界像と魅力的なキャラクターたちが登場し、ボロボロになった宇宙船などリアルな描写で多くのファンを世界中から獲得したのだ。それ故に作品関連のアイテムが多数存在する。中でも1999年に公開された『エピソード1』のデッドストックTシャツも、ファン人気が高いため価値を反映させたプライスが設定されているのも興味深い。

“スター・ウォーズシリーズ”

1万7980円

6380円
2000toys 高円寺店
TEL03-3312-6615

4.【おバカ系】常識を無視したユーモアや、あっと驚くギャグが満載。

おバカなコメディ映画の魅力はその軽妙さにある。シリアスな要素が少なく、観る人が純粋に楽しむことを目的としているため、ちょっと馬鹿げたキャラクターが織り成すドタバタ劇が笑いを届けてくれるのだ。映画『アニマル・ハウス』は有数な名門校を舞台に、劣等生vs優等生の学園生活を描いたコメディ。『ウェインズ・ワールド』は1992年公開のNBCの長寿番組サタデー・ナイト・ライブの人気コーナーが映画化された作品である。

“アニマル・ハウス”

6380円
スクリーミン ウィールズ
TEL03-6303-2985

“ウェインズ・ワールド”

2万7500円
ドロップ
TEL03-3463-6086

5.【S・スピルバーグ系】世界的巨匠が生み出した、唯一無二の作品世界が魅力。

映画界において世界的巨匠と呼ばれているのがスティーブン・スピルバーグ監督だ。彼の独特な手法で描かれる映画世界は、やはり際立って目に留まる作品が多い。映画『ジョーズ』は作品を観た多くの人々に対して海に入ることを恐れさせるという社会的影響を与えたことでも知られる。また『E.T.』では、宇宙人は友好的だという、新たな宇宙人像を創り出したとして評価された。だからこそ現代でも知られた作品になったのだ。

“ジョーズ”

1万9800円
2000toys 高円寺店
TEL03-3312-6615

“E.T.”

8800円
おもちゃやSPIRAL
TEL03-3479-1262

6.【アメコミ系】非現実的なヒーローたちが夢や希望を与えてくれる。

アメコミ系映画の魅力は何といってもスケールの大きさと、スーパーヒーローたちが超能力を使って戦うシーンにある。ヴィランとの壮大なバトルが繰り広げられる視覚的に派手なアクションシーンで魅了させるのだ。だから名のあるヒーロー物のヴィンテージは高値が付きやすい。映画『スパイダーマン』や『バットマン』シリーズのTシャツなんかはその好例である。また『ディック・トレイシー』のVANSは今や絶滅危惧種的な存在になっている。

“スパイダーマン”

3万3000円

“ディック・トレイシー”

5万4780円
コモン
TEL04-7166-5433

7.【ホラー・オカルト系】怖いもの見たさを刺激する、心理的な恐怖や不安感を描く。

ホラーやオカルト系の映画は、なぜ多くの人々に愛され続けるのか。その答えの一つは、観ている最中の恐怖や緊張感から解放されたときのカタルシスにある。映画『シャイニング』なんて最たる物だ。主演を務めたジャック・ニコルソンが徐々に精神を狂わしていく演技に恐怖を感じざるを得ない。それ故に人々の記憶に強く残り、多くのファンを獲得。そんな視点でシャイニングのヴィンテージTシャツを見ると、その高額プライスも妙に納得できる。

“シャイニング”

19万5800円
ベルベルジン遊歩道店
TEL03-6434-0338

“13日の金曜日”

9万8780円
ベルベルジン遊歩道店
TEL03-6434-0338

8.【キャラクター系】独特な個性やカリスマ性、異常さが映画を際立たせる。

キャラクターが際立つ映画作品は、観客にとってそのキャラクター自体が物語の中心となる。感情移入しやすく映画そのものに引き込まれてしまうのだ。例えば映画『ピーウィーの大冒険』に登場するピーウィー・ハーマンなんて、一目見たら忘れられない強烈な個性の持ち主。だからこそ本人そっくりなトーキングドールが当時流行ったのだ。余談だがNetflixで彼の最新作『ピーウィーのビッグ・ホリデー』が視聴可能だ(笑)。

“ピーウィーの大冒険”

3万800円
2000toys Antique Mall
TEL029-895-8960

“ホーム・アローン”

1万7800円
おもちゃやSPIRAL
TEL03-3479-1262

9.【アメリカンSF系】純粋なエンタメとして老若男女が楽しめるアメリカSF映画。

ユニークなアイデアとユーモア、冒険心、そして文化的な要素をうまく融合させることで、観客を引き込むところにアメリカンSF映画の魅力がある。ここで集めたのは有名作品ばかり。中でも映画『グレムリン2』のサンバイザーが興味深い。なぜならツバに描かれたギズモが笑顔で水に浮き輪で浮かんでいるからだ。おい、それ大惨事だぞ、とデザインをした人にその意図を聞きたい。お前はキズモを飼う時の3つの約束を忘れたのか?

“グレムリン2 新・種・誕・生”

参考商品
ダンジル
TEL042-720-8703

“バック・トゥ・ザ・フューチャー”

参考商品
タルタル
TEL042-728-5074

10.【アニメ・CG系】実写映画には無い幻想的な表現力で魅了。

アニメやCG映画はリアルな物理法則に縛られず、自由な発想でキャラクターや世界を描くことができる点で、他の映画ジャンルと異なる。また子ども向け映画にとどまらず、大人にも響くテーマを持った作品は世代を超えて愛されているのだ。例えば映画『トイ・ストーリー』なんかは抜群の知名度を誇る作品で、このTシャツは今やアメリカのみならず、日本でも価格が軒並み高騰中。果たしてこの勢いはいつまで続くのか?

“トイ・ストーリー”

6万6000円
ミスタークリーン
TEL090-2206-1755

“マーズ・アタック!”

4800円
ドロッド
TEL03-6454-6590

(出典/「Lightning 2025年2月号 Vol.370」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

アオイちゃん

Lightning, CLUTCH Magazine

チーママ系エディター

アオイちゃん

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

なまため

2nd(セカンド)

I LOVE クラシックアウトドア

なまため

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部