GMCのフラッグシップSUV、ユーコンの2025年モデルが登場。V8エンジンは健在!

2024年の夏になるとクルマ業界では翌年の2025年モデルの発表が活気づく。マイナーチェンジもあればフルモデルチェンジもあるけれど、とにかく新たなモデルが生まれることはクルマ好きにとっては耳よりなニュースであることは間違いない。そんななか、おそらく日本では誰もキャッチアップしていないだろう、ちょいとコアなアメリカ車ブランドであるGMCのSUVであるユーコンをチェック。正規輸入の無いコアなモデルにスポットを当ててみる。

GMCならではの高級感は健在。

GM(ゼネラルモータース)のブランドのひとつであるGMCはプレミアム・ラグジュアリー・トラック部門。GM系のラグジュアリーカーではキャデラックブランドがトップに君臨していて、GMCはキャデラックとシボレーの間といったイメージのブランドだ。

そんなGMCのフラッグシップSUVがユーコンの存在。シボレー・タホと兄弟車だけど、タホは庶民的で多くの人に向けた味付けだけで、GMCブランドは高級感のあるトリムやスタイリングが特徴になっているので兄弟車といっても性格はちょっと違う。

つまりはキャデラックほどの高級感はいらないけれど、上質でスタイリッシュなモデルが欲しいという人の受け皿になっているブランドなのだ。

日本でもアメリカンSUVのブーム時にはユーコンのなかでもラグジュアリーな設定だったユーコン・デナリが並行輸入で数多く入ってきたことも記憶に新しい。シボレーやキャデラックではない「人は違うアメリカンSUV」派にとってはうってつけのモデルだった。

そんなユーコンの新型となる2025年モデルは先代のデザインをブラッシュアップしたようなスタイリングで登場した。トリムレベルはスタンダードなエレベーション、オフロード性能を高めたAT4、AT4ウルティメイト、ラグジュアリーさを追求したデナリ、デナリ・ウルティメイトがチョイスできる設定になる。

ちなみに全てのトリムレベルでV8エンジンが標準、またはチョイスできるというのがいかにもアメリカのフルサイズSUVらしさで、実際の販売は2024年の終わりごろとアナウンスされている。

巨大なサイズでパワフル、さらに高級感のあるSUVというモデルは日本ではなかなか選択肢がないカテゴリーだけに、SUVが松竹梅とそろうアメリカならではのカーカルチャーを感じる車種。日本でもかなりマニアックなアメリカ車なだけに、誰ともかぶらないSUVに乗りたければ選択肢のひとつになるモデルでしょ。

そのふてぶてしいフロントマスクは日本では目立つこと間違いなしだ。

左がラグジュアリーに仕上がるユーコン・デナリ・ウルティメイト、右がオフロード走破性を高めたAT4ウルティメイトという2大トリム。AT4は専用のフロントグリルが装着される。エンジンは355馬力の5.3L V8、420馬力の6.2L V8、さらに305馬力の3L デュラマックスターボディーゼルをラインナップ。デナリ・ウルティメイト、デナリ、AT4ウルティメイトには420馬力の6.2L V8が標準搭載される。トランスミッションは10速AT。巨大なフロントグリルが主張するロボットみたいなフロントマスク。

ボディは4ドアのみで、ロングホイールベースのユーコンXLもラインナップ。車格はデナリで全長5338mm(ロングホイールベースのユーコンXLは5720mm)、全幅2058mm、全高1941mm(ユーコンXLのデナリ4WDで1936mm)と堂々たるサイズ感。これほどの巨体がアメリカではスタンダードなSUVのサイズ感。

ヘッドライトとリンクしたデザインのテールライトはエッジに沿って回り込んでいるのが特徴。リアゲートは電動のパワー式になる。デナリ・ウルティメイトには写真の24インチの大径ホイールが標準でセットされる。もはや20インチオーバーのホイールは当たり前の装備になっている。

デナリ・ウルティメイトの内装はラグジュアリー感たっぷりの仕上がり。中央には16.8インチの巨大タッチスクリーンが鎮座。大きい=偉いという図式がアメリカ人は大好きなんだろうな。もちろん内装はレザーで、オーディオはBOSE製を採用している。

ラグジュアリーなトリムになるとセカンドシートはそれぞれが独立シートになる2キャプテン仕様に。それぞれに8インチモニターがセットされるという7人乗り仕様が可能。セカンドシートにベンチシートをチョイスすれば8人乗車になる。3列シートが標準で、ロングホイールベースのユーコンXLになればサードシート後ろの荷室がさらに確保される。

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

Pick Up おすすめ記事

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。