どんな環境でも絶対に壊れないタフさは必須。
「昔から腕時計寄ってくるんです」と話すのは戦場ジャーナリストの横田徹さん。父親からオメガやロレックスといった高級時計を受け継ぎ、仕事では過酷な環境でもタフに使えることで知られる中田商店、ルミノックス、カシオなどから、現地で使って欲しいと提供されることが多いという。我々の想像を遙かに超えた過酷な環境の中、頼りになるのは多機能でタフな腕時計。
「時間はもちろん、気温や気圧など必要な情報がひと目でわかり、泥まみれになっても気にしなくてもいいのでありがたいです」
一方日本ではハンターの顔を持つ。ライフルで長距離を狙う際には気温、気圧、湿度が弾道に影響を及ぼす。また土地勘がない山では遭難の可能性もあるためコンパス機能もあるとなお良し。横田さんにとって腕時計は仕事の相棒であり、命綱でもあるのだ。
MARATHON GSAR Automatic Divers
常連でもある中田商店から提供してもらったのが、このマラソン。カナダの軍用ウォッチでNATOベルトに付け替えて使用している。目立たないデザインで海外に行くときはよく持って行く。
Luminox BEAR GRYLLS SURVIVAL MASTER X TIDE 3740 SERIES
ウクライナ取材の際にルミノックスから提供してもらい、1年半ほど戦地取材や狩猟で愛用。アナログでコンパス付きの多機能であるのが気に入っている。
G-SHOCK RANGEMAN
湾岸戦争から現地の兵士に使われはじめたG-SHOCK。横田さん自身もタフな作りやソーラー充電、世界と日本の時間が同時にわかるなどの理由から5年ほど愛用しているという。
(出典/「Lightning 2024年8月号 Vol.364」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎