戦場ジャーナリストが使うタフな時計とは?

世界の情勢を伝えるべく、自ら戦場へ赴き現地を取材するジャーナリストの横田徹さん。過酷な環境の中で頼りになるのはタフで機能的な腕時計だった。いま一番信頼している腕時計とは? もはや身体の一部となっている愛用の腕時計を見せてもらった。

どんな環境でも絶対に壊れないタフさは必須。

戦場ジャーナリスト・横田徹さん|ライカ片手に世界の情勢を伝えるべく戦場や内戦地の取材をするジャーナリスト。現在所有している腕時計は7~8本。シーンによって使い分けているそうだ。仕事でもプライベートでも着用しているため、着けていないと違和感を感じるという

「昔から腕時計寄ってくるんです」と話すのは戦場ジャーナリストの横田徹さん。父親からオメガやロレックスといった高級時計を受け継ぎ、仕事では過酷な環境でもタフに使えることで知られる中田商店、ルミノックス、カシオなどから、現地で使って欲しいと提供されることが多いという。我々の想像を遙かに超えた過酷な環境の中、頼りになるのは多機能でタフな腕時計。

「時間はもちろん、気温や気圧など必要な情報がひと目でわかり、泥まみれになっても気にしなくてもいいのでありがたいです」

一方日本ではハンターの顔を持つ。ライフルで長距離を狙う際には気温、気圧、湿度が弾道に影響を及ぼす。また土地勘がない山では遭難の可能性もあるためコンパス機能もあるとなお良し。横田さんにとって腕時計は仕事の相棒であり、命綱でもあるのだ。

これまで使用してきた腕時計の多くは、メーカーなどからのプレゼントや提供だという。熱帯や極寒の地へ行くことも多く、さらに強くぶつけることもしばしば。頑丈で壊れにくく、気を遣わず使えるこれらの時計は、使ってみてその性能の良さを実感。仕事における相棒といえよう

MARATHON GSAR Automatic Divers

常連でもある中田商店から提供してもらったのが、このマラソン。カナダの軍用ウォッチでNATOベルトに付け替えて使用している。目立たないデザインで海外に行くときはよく持って行く。

Luminox BEAR GRYLLS SURVIVAL MASTER X TIDE 3740 SERIES

ウクライナ取材の際にルミノックスから提供してもらい、1年半ほど戦地取材や狩猟で愛用。アナログでコンパス付きの多機能であるのが気に入っている。

G-SHOCK RANGEMAN

湾岸戦争から現地の兵士に使われはじめたG-SHOCK。横田さん自身もタフな作りやソーラー充電、世界と日本の時間が同時にわかるなどの理由から5年ほど愛用しているという。

(出典/「Lightning 2024年8月号 Vol.364」)

この記事を書いた人
めぐミルク
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めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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