えっ? 車内でピザが焼ける? 道無き道で優雅にワインが飲めるコンセプトモデルが北米レクサスから誕生。

レクサスといえば北米マーケットで販売を開始し、現在では日本を初め、世界中でそのネットワークを広げていった高級車ブランド。その中でも圧倒的な存在感を放つSUVがGXだ。日本国内では新型のGX550が2024年の秋から販売されるというけれど、アメリカでは今回の新型GXの発売を記念して、モノグラムGXが登場。その内容が実にラグジュアリーでおもしろい。

高級家電ブランドとコラボした動く高級キッチン。

今回登場したモノグラムGXは、アメリカのハイエンド家電ブランドである「モノグラム」とコラボレーションしたモデル。そのスタイルは今までにない斬新なコンセプトで、ノーマルのGXよりもはるかに豪華な内装なだけでなく、ワインセラーや冷蔵庫、それにオーブンを搭載した驚愕の仕様。そのためにリアゲートを観音開きにするなど、大幅なカスタムが施されている。

つまり出先でピザを焼き、ワインをたしなむなんていうシーンを実践できるってわけだ。北米のレクサスは「ラグジュアリーとオフロード性能の融合」なんてコンセプトを掲げているだけあって、GX本来の高い走行性能を犠牲にすることなく、セレブも納得の高級キッチンを車内に搭載してしまった。

まるでリムジンのような装備が標準で付いてくるというスペシャル感がすごい。冒険もできるし料理もできる。あとはルーフに高級テントを装備すればラグジュアリーオーバーランダーが完成するってわけ。

ただし、ワインを楽しんだ後の運転はご遠慮ください。あしからず。

ボディカラーはマットグレー。モノグラムの特徴でもある真鍮色のゴールドカラーをモチーフにエンブレムやドアハンドル、それにルーフラックなどにアクセントとしてゴールドを使う。最大の特徴はリアゲートが観音開きに変更されている点。なぜかといえば? 下の写真をご覧あれ。

リアゲートを開くと現れるのはラゲッジスペースではなくモノグラムのオーブンが登場。ここで本格的な調理ができてしまう。リアの視界はバックモニターとサイドミラーで確認するという大胆な仕様であった。

本来はラゲッジスペースになる後部のサイドウィンドーはダミーで、上に開くことができるサイドパネル仕様。ここがワイングラスを収納するスペースにカスタムされる。このアイデアは今までの自動車の歴史の中でも珍しい仕様。

リアゲートの内側はボトルなどが収納できるラックにカスタムされ、ここをミニバーにすることができる。つまりリアには個人的な荷物を積載するスペースは無いという潔さ。もちろんここに安物のお酒は似合わない。

当然内装も豪華な2トーンで、キャメルレザーをメインマテリアルに採用する。セカンドシートのセンターコンソールにはデクトン(超圧縮磁器)の大理石調プレートなども置かれ、どこまでも高級感を突き詰めている。遊び心というよりも、かなり本気な作り込みに圧倒される。セレブも納得してくれること請け合い。

これがどっしりとしたスタイリングが存在感を放つノーマルの2024年式レクサスGX550。これでも十分にラグジュアリーである。通常モデルはリアゲートは跳ね上げ式になっている。

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

Pick Up おすすめ記事

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...