アメリカのチューニングメーカー「ヘネシー」のエスカレードは850馬力の怪物仕様

世界にはメーカー純正のクルマに手を入れて、新車ながら各所をアップデートしたモデルを市販するチューニングメーカーが存在する。それは純正よりもラグジュアリーだったり、ハイパフォーマンスだったり、さらにはラグジュアリーなうえにハイパフォーマンスだったりと、それぞれのチューニングメーカーがノーマルのモデルをベースに独自の個性を発揮している。アメリカ車のチューニングメーカーでも著名なテキサスにあるヘネシー・パフォーマンスが展開するキャデラック・エスカレードはエンジンチューニングを施し、驚愕の850馬力仕様という怪物をコンプリートカーとして登場させた。アメリカ人ってやっぱり「力こそ正義」なのかもしれない。

エスカレードのハイパフォーマンスモデルをさらにチューニング。

キャデラックのエスカレードといえばアメリカ車屈指のラグジュアリー・フルサイズSUV。そのなかでもVの称号が付くハイパフォーマンスモデルが元々存在している。

メーカーが販売するこのモデルは6.2Lスーパーチャージャー付きの6.2L V8エンジンで682馬力を発生させるという仕様。はっきり言ってそれでも十分に力持ちで威張れるモデルであることに誰も異論はないけれど、ヘネシー・パフォーマンスはそれでも満足しない。

このモデルをベースに、エンジンから手を入れて25%増の850馬力にアップグレードしたコンプリートカーを完成させた。

「H850 Escalade-V」と名付けられたこのモデルは、市販されるフルサイズSUV市場で最速&最強のモデルに君臨することに。

元来、暴力的なスペックを持ったマッスルカーなる独自のカーカルチャーを持ったアメリカならではの「そこまでやるか」なチューニング。力こそ正義だというクルマ好きのために100台が生産される。

スポーツカーではなく、SUVでスーパーカーに匹敵する走りを実現させるスリーパー(羊の皮を被った狼という意味)なスタイルこそ、ヘネシーパフォーマンスならではの遊び心なのだろう。

この巨体でいかにも速そうなスタイルのスポーツカーをぶっちぎるなんていうシーンがこのクルマでは演出できるってわけだ。

ベースとなるのは2024年式エスカレードのハイパフォーマンスバージョンであるVモデル。キャデラックならでは高級感だけでなく、スーパーカーをも凌駕するパワーが同居したモンスターマシンに仕上がっている
足周りはオプション設定となるヘネシーオリジナルの22インチホイールを装備。写真のモデルはブラックだが、ポリッシュシルバーもチョイス可能になっている
リアはグランドエフェクトキットと左右2本ずつ出たマフラーによってただ者ではないスタイリングに変貌。リアゲートにはヘネシーのエンブレムも追加される
シリンダーヘッドやカム、それに吸排気まで徹底的にアップグレードすることで、850馬力という数値を叩き出す6.2Lスーパーチャージャー付きV8エンジン。スーパーチャージャー部分にはヘネシーのロゴがセットされる
この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...