1970年に登場した2ドアハードトップ
デビュー当初は実用的な4ドアセダンからスタートしたスカイラインは、’70年によりスポーティな2ドアハードトップをラインナップに追加する。これは単純にドアの枚数を減らしただけでなく、6気筒を搭載するために長くなってしまったホイールベースを適正化する目的で、70mm短縮している。つまり4気筒のセダンから比べて、ロングノーズ&ショートデッキ化されたということだ。
スカイラインGTの2ドアハードトップは誕生する。これに合わせてGT-Rも2ドアハードトップをベースとすることとなり、一躍人気の車種となるのだ。
ここに紹介するのは、’72年式の2000GTで、補修部分はあるものの新車当時のオリジナルペイントである純正色のブルーメタリックを残した一台だ。
関西在住の初代オーナーが半世紀近く大切にもち続けた車両で、一部再塗装をしているリアトランクは、なんと阪神淡路大震災の際に物が落ちてきて傷ついた箇所だという。点検記録簿もすべてそろっており、現在まで車検を欠かさずに受けてきたことが判明している。ロッキーオート渡辺代表もこれほどまでにオリジナルを維持し、車歴が判明しているケースは珍しいという。
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