ファッションもインテリアも自己表現の一つ! ミッドセンチュリーなムードを感じるコトとモノ

アトラクションズの代表を務める西崎智成さんは、ミッドセンチュリー期のファッションは言わずもがな、音楽やユースカルチャーにも精通するスペシャリストだ。そんな西崎さんが敬愛するミッドセンチュリーのモノ・コトを愛用するヴィンテージや自身のプロダクツを通して語ってもらった。

大量生産の中にも職人のクラフトマンシップを感じる、創意工夫の時代。

「Attractions」代表・西崎智成さん|1982年生まれ。長崎県出身。18歳で上京し、飲食店やショップスタッフなどを経て、23歳の若さで原宿にアトラクションズをオープン。ヴィンテージバイクフリークとしても有名

戦前のアメリカンクロージングから、ミッドセンチュリー期の成熟したユースカルチャーや音楽まで、熟知するアトラクションズの西崎さん。特に’50年代のカルチャーは多感な10代の時に大きな影響を受けており、アトラクションズの世界観では欠かせない要素のひとつである。そんな西崎さんにとって、ミッドセンチュリー期のファッションやプロダクツは、どのような魅力を感じるのだろうか?

「当時の希少なオーダーメイドよりも、市販されていた大量生産のプロダクトに魅力を感じますね。この時代の服の作りを見てみると、おもしろいことに大量生産の中にも職人のクラフトマンシップを感じることができるんです。もちろん大量生産なので縫製しやすいパターンやカッテイングもある中で、当時のミシンや設備だともっと簡略化できるので、あえて面倒なことをしている。きっと当時の職人さんたちの中で生産性は上がるけど、服の完成度を上げるために面倒な仕様をあえて選んでいたと思うんです」

大きな戦争の戦勝国となったアメリカは、本土が戦場にならなかったこともあり、産業復帰が早く、いち早く大量生産にシフトした。ミッドセンチュリー期はまだ成長過程であり、様々な創意工夫があったのだろう。その一方でロックンロールを基軸に音楽やユースカルチャーが熟成していった時代でもある。

「この時代ならではの華やかなデザインやファブリックも魅力ですよね。戦前に比べると一気にカラフルになり、様々なジャンルで個性的なデザインが生まれました。自身の好きな音楽やカルチャーをファッションでも体現できる時代にもなったので、今見ても新鮮なデザインやアイディアが散見されるのも魅力だと思います」

アメリカの好景気から生まれた華やかなデザインが揃う!

左はモンゴメリーワードのPBのAIR LINEのポータブルレコードプレーヤー。中は珍しいFine-Toneの2列型木製レコードバッグ。右:木製レコードバッグ。7インチレコードはすべて当時のオリジナル盤である。

バンドマンとしても活躍する西崎さんは今も日常的に演奏している。1956年GretschのG6187 Corvette、1959年Gretsch のAmp6155、1960年代の日本製のACE TONEのテープエコーのセットで愛用。

コレクションしているスカルモチーフの陶器は、すべてヴィンテージ。日本で生産されていたものも多く、西崎さんはその生産地までリサーチ。その結果、右にあるATTRACTIONS×波佐見焼のスカルマグを再現。1万3200円

1950年代に流行したブラックパンサーは、ミッドセンチュリー期を象徴するセラミックオブジェ。この手の陶器の多くはメイドインジャパンが存在する。ブラック以外のレアカラーも多く所有し、バリエーションも豊富である。

この年代のジーンズにおいては、リーバイスよりもリーをあえて選んでいる。’50年代のセンター黒タグ、’60年代前期サイド黒、’60年代後期サイド黒とミッドセンチュリー期の101をコンプリート。年代で細かな仕様やシルエットが変わっていく。

この記事を書いた人
Lightning 編集部
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