世界最速の働くクルマはドバイで走っている。

子どものころって、なぜか働くクルマがやけに好きだったという話はよく聞く。トラックはもちろん、工事用車両や建設機械、それにゴミ収集車、さらにはパトカーなどなど。きっとそれは一般的な乗用車とは違う車格や、商用車ならではのデザインやカラーによるところも大きい。なかにはスーパーカーよりも働くクルマが好きなんて場合も珍しくなかった。そんな働くクルマとスーパーカーが融合したらカッコいいに決まってる。と思ったかどうかは知らないけれど、ドバイにはランボルギーニのパトカーが走っているのだ。

スーパーカーを実用車として使うというぜいたく。

ランボルギーニといえばイタリアを代表するスーパーカーメーカーのひとつ。カウンタックやミウラといった往年のスーパーカーブーム世代には馴染みのある、いわば普通の感覚じゃ買えないエキゾチックなクルマを製造し続けているブランド。

そんなランボルギーニといえば、サーキットを思いっきり走るレーシングカーさながらのスペックを公道走行モデルとして製造しているだけに、その凶暴さは語るまでもない。

いわば世界のクルマを見渡しても実用として乗るというよりも趣味性の高いクルマというイメージが当たり前だろう。

そんなクルマを実用車として使ってしまうのが中東はドバイ。なんとランボルギーニのSUVであるウルスを警察車両(パトカー)として配備しちゃった。しかもベースはハイパフォーマンスなモデルであるウルス・ペルフォルマンテとどこまでも本気。

じつはドバイ警察は過去にランボルギーニ・アヴェンタドールのパトカーも配備した実績がある。働くスーパーカーが好きな警察なのだ。

こんなクルマで後ろに迫られた誰もカーチェイスはしたくない。そういう意味でも交通違反の抑止力になるのかもしれない。

バックミラーにこの顔が写ったら誰もが道を譲りそう。同クラスのスーパーカーにでも乗っていない限り振り切ることはできないからね。ちなみにウルスはイタリアの高速道路警察も採用している。Photo by Lamborghini
もちろんパトカーなので、警察車両専用のデザインにカスタムされる。といってもポリスの文字が控えめで、日本人にはカスタムカーに見えてしまうかも。Photo by Lamborghini
こちらがノーマルのランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ。ノーマルでも十分に目立つ。ペルフォルマンテは4LのV8ツインターボエンジンをさらにチューニングした666馬力を発生されるエンジンを搭載。ボディの各所にカーボンを使って軽量化も図られるスーパーSUVモデルだ。ちなみに日本での新車価格は約3500万円。Photo by Lamborghini
この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

Pick Up おすすめ記事

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。