日本でまず見かけないレア車。リンカーン・ノーチラスってどんな車種。

耳にタコができるくらいだけど、アメリカ車って日本では一部の熱狂的なファンに支えられているだけで、広く一般的に知名度がないのが実情。アメリカで普通に走っているモデルでも日本ではほとんど知られていない車種も存在する。そんなひとつがフォード系高級車ブランドであるリンカーンから発売されるNautilus(ノーチラス)。どんな車種なの? とお思いのあなた。ここで深掘りしてみます。日本で乗っていたらまず他人とかぶらないモデルのひとつ。選択肢のひとつにしてもおもしろい。

リンカーンから生まれたクロスオーバーSUV。アビエーターの弟分的モデル。

リンカーンのSUVラインナップは充実していて、トップにナビゲーター、ミドルレンジにアビエーターとノーチラス、そしてコンパクトサイズにコルセアという4車種を展開する。なにせ現在では往年のセダンのラインナップは消滅しているほど、SUV系に振り切ったラインナップになっている。

そのなかでも中核を成しているのがノーチラスの存在だ。これはリンカーンならではのラグジュアリーな装備はもちろん、FFベースのクロスオーバーSUVとして存在していて、シートは2列仕様のみで、一般的な高級乗用車の乗り味をSUVで楽しめるモデルとなっている。ちなみに兄貴分のナビゲーターやアビエーターはFRベースのSUVで3列シートの7人乗りとなっていて、乗車定員や作りの部分で差別化を図っている。

このモデルははもともとはアメリカだけでなく、中国市場も狙った展開で開発されていたモデルで、現在でもアメリカと中国で発売されている。

まだまだノーチラスの存在が日本でマイナーなのは、生まれたのは2019年と新参者で歴史は浅く、日本への正規輸入も無いモデルなので、国内ではかなりのレア車。

リンカーンらしい気品のあるスタイリングと高級感のあるインテリアは、ひと味違ったラグジュアリーSUVに乗りたい人にはうってつけのモデルなだけに、知っておいて損はないモデルなのだ。

第1世代 2019~2023年 MKXのコンセプトを引き継いで生まれた初代。

それまで存在していたミッドサイズのクロスオーバーSUVだったリンカーンMKXから名前を変更して生まれたノーチラス。

というのもそれまでMK表記の車種をラインナップしていたリンカーンだったが、それぞれにペットネームを押し出すスタイルに変更されたため、車名がMKXからノーチラスという表記に変わったというのが誕生の理由。

それまでのMKXおよび、他のリンカーンモデルに共通だった左右2分割のデザインだったフロントグリルから大きな長方形グリルへとフロントマスクが変更されて登場した。

搭載されるエンジンは2L直4のエコブーストと2.7LV6のエコブーストの2種類がチョイスできた。V6モデルは335馬力を発生させるなど、ミッドサイズSUVにしたは必要で十分なパワーを持っていたところはさすがアメリカ車といったところ。

ノーチラスの日本への正規輸入は無いが、前モデルのMKXは日本にも正規輸入されていた。

第2世代 2024年~ 未来のクルマ的装備が充実した第2世代。

2023年4月に発表された第2世代のノーチラスが現行型。フロントグリルが巨大化され、リンカーンのエンブレムを中心に左右にメッキモールが走るという特徴的でよりシャープな表情へと一新されたことで、ヨーロッパのSUVとも遜色のないデザインに。

ガラリと変更されたのは内装で、ドライバーの視界には左右に伸びるモニターとセンターダッシュに設置される大型モニターによって、まるで未来のクルマのような雰囲気に。そこにリンカーンらしい高級感の内装を合わせることで高級車ブランドらしいスタイルを創り上げている。

搭載されるエンジンは2L直4ターボと2L直4のハイブリッドに変更された。

因みにフォードブランドではフォード・エッジが兄弟車となる。

ミッドサイズといってもそのサイズはどれほど?

アメリカ車というととにかく大柄な車格をイメージするので、実際にミッドサイズカテゴリーになるノーチラスの車格も気になるところ。といっても驚くほど大きくなく、2024年モデルで全長4908mm、全幅1952mm、全高1717mmとなる。トヨタ・ランドクルーザー300よりも小型なので、日本の道路事情でも困ることはないサイズ感。

現地での新車価格や中古という選択肢はあるのか?

日本ではかなりレアなモデルといえるノーチラスだが、アメリカ車の並行輸入を得意とするショップでもほとんど在庫車両を見ることがない車種。先代モデルで正規輸入されていたMKXを中古車市場でも見かける程度。新車にしても中古にしても、専門店を介して本国にオーダーするしか方法がないほどレアだというのが現状だ。

気になる現行型の新車価格はアメリカで5万415ドルからという設定。新車を並行輸入するとなると1000万円弱の予算は見ておいた方が賢明。そこはさすが高級ブランドといったところだ。

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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