日本有数の凄腕バイヤーに聞く。旬なミリタリー古着と注目株。

ユーズド業界にて人気を集めるショップが「ミスタークリーン」。その敏腕名物バイヤーである栗原道彦さんに、いま旬なミリタリー古着をチョイスしてもらった。現在注目を集めるミリタリーアイテムと、今後値上がりしそうなミリタリーアイテムの2ネタでピックアップしてもらったぞ。

’80〜’90年代の軍モノも多くのレアピースが存在。

「ミスタークリーン」栗原道彦さん|1977年生まれ。千葉県出身。10代より有名ヴィンテージショップのバイヤーを務め、その後独立。今も1年のうち半分はアメリカでバイイングを行う、日本有数のスペシャリスト

’90年代のヴィンテージブーム時は、第二次大戦から’50年代にかけてのミリタリーが人気の中心だった。その後、ベトナム戦争時のアイテムもジワジワと上がり、ここ数年で高騰。そしてECWCSが採用された’80年代後半のミリタリーもレギュラーから格上げ。そんな今の市場の動向をミスタークリーンの栗原さんに聞く。

「’80〜’90年代頃の古着は、レギュラーの印象が強いと思いますが、かれこれ30〜40年経っていて、もう立派なヴィンテージになった印象です。

近年は’60年代のベイカーパンツやジャングルファティーグなどが高騰し、それに伴って、より旧い’40〜’50年代のものの価値や人気が上がっています。特にヘリンボーンツイルは、この時代のアイコンになっていますね。

一方で狙い目は’80〜’90s。この時代でもテストサンプルが散見でき、おもしろいものが多いんです。ここらへんを探すのも一興ですよ」

今、旬なミリタリープロダクツ3選。

USMC P-47

’50年代まで使われていたHBTを用いたUSMCのジャケットP47。P41とデザインが酷似しているが、ポケットの形で判別することが可能。ジャケットだけでなく、パンツの人気も高い。5万5000円

U.S. ARMY M-1951

朝鮮戦争時に投入されたM-51シリーズのフィールドパンツも人気が上昇。いわゆるカーゴパンツの元祖的な存在であり、コットン100%の生地が人気。デッドストック。4万9500円

コットン100%のベイカーパンツ

近年もっとも人気が上がっていると言っても過言ではないベイカーパンツ。こちらは民生品のため、バックポケットに13スタートボタン。コットン100%の需要が高い。1万3200円

今後、値上がり必至!? の注目株4選。

ECWゴアテックスパーカ テストサンプル

’80年代にテストサンプルとして作られたゴアテックスパーカーは、ウッドランドカモながらもミルスペックとは色のトーンが異なるのがおもしろい。RAVEN社のタグが付く。参考商品

ECWのパイルライナー

このパイルライナーは、ゴアテックスパーカーのレイヤーとして支給されたもの。下は希少なテストサンプルであり、上のブラック×ブラウンのものが正式採用された。下は参考商品。8800円

ALPHA INDUSTRIESのMA-1

コントラクターとしても米軍に支給していたアルファのMA-1は、今後注目の存在。特にメイドインUSAで良いカラーでLサイズ以上のものは相場が上がる可能性も大いにある。1万1000円

U.S. AIR FORCE CWU-9/P ライナージャケット

CWU-7/Pジャケットのライナーとして60年代から支給されていた。ライナーながらも1枚で着ることができ、密かに人気を集めている注目作。胸ポケットのみのシンプルさ。1万1000円

【DATA】
ミスタークリーン
東京都渋谷区富ヶ谷1-35-4 セトルMS 代々木公園1F
TEL090-2206-1755
営業/12:00~19:00
休み/月曜
http://kurikurivintage.shop-pro.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年1月号 Vol.357」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

Pick Up おすすめ記事

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...