静岡・沼津のベアードビールの直営店「吉祥寺タップルーム」(吉祥寺)【東京クラフトビール図鑑】

クラフトビールブームの前から静岡でビールを作っているベアード・ブルワリー。タップルームも沼津から始まり、原宿や中目黒など複数ある。そんな中でも比較的新しい吉祥寺タップルーム。住宅街にふさわしいアットホームな雰囲気で、メキシカンフードとともにベアードビールを楽しむことができる。

静岡のブルワリー、ベアードビールが常時12種類オンタップ。

明るくカジュアルスタイルの入りやすい店内。テーブル席の奥には、12個のタップがあり、そのとき旬なベアードビビールが繋がれている

静岡に拠点を置くベアード・ブルーイング。2000年に設立し、ベアードビールの製造を開始した。ベアードビールは、香りと風味、フレーバーを大切にすること。モルト、ホップ、酵母などの原材料をできるだけ加工せずに素材のよさを最大限に引き出すことをモットーとしている。

東京でもベアードビールの直営店は数店舗存在するが、今回注目したのは、東京での直営店4店舗目となる2023年5月1日にオープンした「吉祥寺タップルーム」だ。ベアード直営店の中では一番小さいが、その分最も親密になれるタップルームだといえるだろう。

常設されている12タップすべてにベアードビアの定番が繋がれており、ボトルでシーズナリーを楽しむことができる。チャレンジ精神の旺盛なブリュワリーだけに、訪れるたびに驚きと発見がありそうだ。

フードはアメリカ南西部のソウルフードをコンセプトにしており、タコスやブリトーなどの気軽に食べられるものがメイン。しっかりした味付けで、ベアードビールとの相性も抜群だ。

店内に飾られた絵は、ボトルビールのラベルに使われているもの。版画のような風合いのあるイラストで、空間を彩るインテリアとして大活躍

「Kichijoji Taproom」で飲みたいビールとフード。

島国スタウト(左)、アングリーボーイブラウンエール(中)、ライジングサンペールエール(右)

(左)アイリッシュスタイルの真髄であるドライスタウト。ロースティナドライ感とは裏腹に、比重やアルコール度数は控えめ。大人の香りを楽しめる一杯。

(中)茶色系の色合いのブラウンエール。モルトの一瞬の甘さとフレーバーの複雑さと苦みが特徴的だ。社長の幼少期のあだ名に由来。

(右)ポップの風味に富んだイキイキと爽快なペールエール。全体のバランスがよいので、飲み飽きない理想的なビールに仕上がっている。

ベアード馬車道ブリスケットサンドイッチ

スモークした牛肉をバケットに挟んだ「ベアード馬車道ブリスケットサンドイッチ」。ピコデガリオとワカモレをディップしてどうぞ。

【DATA】
吉祥寺タップルーム
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-10-15
TEL0422-24-8691
営業/15:00〜23:00(月~金曜)、12:00〜24:00(土日祝日)
休み/なし
http://bairdbeer.com/ja/taprooms/kichijoji/

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2019年8月号増刊 東京クラフトビール」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...