徹底した美学から生まれるハンドメイドのワークブーツ。
オーナーの奥山さんは、こだわりを多く語ることはないが、そのプロダクトを見れば、細部まで徹底的に突き詰めていることがわかる。その根底にあるのは、ワークブーツととしての耐久性と履きやすさ、そして今作る意味のあるデザインだ。
待望のニューカラーはグレーとグリーンのスウェード!
キーストーンの代表作であるバイカーブーツとペコジニアブーツに、新色がラインナップされた。どちらもスウェードで、アメリカのホーウィン社にカラーリングを別注。特にガルシアグリーンと名付けられた深みのあるグリーンは絶品であった。各6万3800円
代表作のあるペコジニアブーツは、真ん中にある50年代のレッド・ウィングのヴィンテージがモチーフとなっている。それを今の技術で再構築した。
旧きよきに縛られず、斬新なカラーリングも展開するのが流儀。
派手な蛍光色のオリジナルレザーを用いたペコジニアブーツは、右2つの90年代のチペワ×クイックシルバーのローパーブーツからインスパイアされている。当時のものは顔料染めであるが、キーストーンは染料の芯染めで発色の良さを表現。各6万3800円
知る人ぞ知るバイカーブーツをオマージュした代表作。
キーストーンの立ち上げ時より展開しているバイカーブーツ。アッパーのレザーはホーウィン社へ別注したオリジナル。ラストも当モデル専用に削り出し、包み込まれるような履き心地を実現するためにインソールにも特殊な技法を落とし込んでいる。まさに傑作。6万3800円
左は元ネタとなった’70年代のナスティフィートのバイカーブーツ。雑誌イージーライダースで通販されていた知る人ぞ知る名作。当時の空気感を再現しつつも、奥山さんの徹底した作り込みで再構築した。
特注のベンズを使うことでフレキシブルグッドイヤーウェルテッド製法が実現する。手間暇が掛かり、技術も要求される難しい製法。
細かな仕様までこだわったDワイズ仕様。
ダナーを象徴する名作のひとつであるダナーライト。日本国内では展開されていないDワイズ仕様を福禄寿が別注。履くとそのシャープなフォルムがより際立つ。もちろんゴアテックスブーティーを使用し、ダナー式ステッチダウン製法で仕上げられているので、防水性能が抜群。12月発売予定。7万4800円
サイズ表記の入るタン部分には、別注ポイントであるDの文字とともにFUKUROKUJUが刻印されている。なんとも洒落た別注である。
【問い合わせ】
福禄寿
TEL03-3871-8262
http://hukurokuju.com/top/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2023年12月号 Vol.356」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦
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