ブーツ専門リペアショップ「福禄寿」が立ち上げたオリジナルブランドがヤバい!

ワークブーツを専門としたリペア&カスタムショップのパイオニアである福禄寿。そんなスペシャリストが、これまでの経験や見識を駆使して、立ち上げたのが、オリジナルブランドのキーストーンだ。その徹底したこだわりに迫りたい。

原料から製法までオーナーのこだわりが詰まったキーストーンのブーツ。

「福禄寿」代表・奥山武さん|1979年生まれ。三重県出身。23歳の時に独立し、ワークブーツ専門のシューリペア&カスタムショップである福禄寿をスタート。2019年にオリジナルブランドであるキーストーンを立ち上げた。ハーレー乗りとしても知られる

ワークブーツ専門のシューリペア&カスタムショップの第一人者である福禄寿。オーナーの奥山さんが、10年以上の準備期間を経て、立ち上げたオリジナルブランドがキーストーンだ。アッパーの縫製以外はすべて自社で行っている。

「ファッションでもカルチャーでもアメリカに大きな影響を受けました。それはブーツ作りにおいても同様で、様々なブランドの工場を訪れましたし、多くのアメリカ靴のリペアやカスタムを通して、自分の体現したいブーツの輪郭が見えてきたんです。

原料となる革は、アメリカのホーウィン社へ別注していて、パーツから製法まで自分ができるベストを尽くしています。その中でもこだわったのが、フレキシブルグッドイヤーウェルテッド製法。主流となっているグッドイヤーウェルテッド製法は、中底にリブテープを貼り付けて、繋ぎ役として使うのですが、この手法は中底の革に切れ目を入れて起こし、そこに縫い付けていくんです。特殊な技術や道具が必要となりますが、そこの屈曲性が格段に上がり、長年履いていてリブテープがズレてしまうような心配もありません」

ここまでこだわって、その価格はこちらが心配になるほど。原料費が高騰しているご時世を考えると、数万アップしても適正価格だ。

キーストーンを代表するモデルのひとつであるペコジニアブーツ。ほとんどメインテンスをせず、ヘビーユースしているが、いいエイジングとなっている
1970年代の音楽やバイカーカルチャーに多大な影響を受けている。そこで培ったセンスと、ヴィンテージブーツへの深い造詣が、もの作りの根底にある
福禄寿の店内には、奥山さんが所有するヴィンテージのブーツから’70sのアートワークなど、その世界観が体感できる。あえて通販はせず、対面販売のみで展開しているのもこわだりである
店内には様々なアートワークが飾られており、どれもセンス抜群。奥山さんが敬愛す70sカルチャーを感じさせる
複数台の愛車を所有しているが、その中でも最近手に入れたのが、1966年製のハーレーのFLHエレクトラグライド。当時のオプションパーツがふんだんに付いたフルオリジナルの個体
チョッパーに精通するが、あえて純正で乗っている
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Lightning 編集部
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