フラットヘッドのコーデュロイトラッカーキャップ
帽子って出逢いだと思っている。雑誌でも、店頭でも、目が合う瞬間があって、「コイツだ!」って思った時が買いどき。Tシャツ、靴下、下着のパンツと、直に身に付けるアイテムには、少々こだわり強めで「コレじゃないとダメ」というものがあるのだが、なぜか帽子は違う。似合うか、似合わないかなんてことにもあまり興味がなくて、たくさん揃っている中でも目が合う瞬間を大切にしている。帽子を探して買い物に行くとか、雑誌のページを開くなんてことはほぼ、したことがない。出逢って、被って、サイズが合えば、あまり悩まず購入に至る。

先日も、仕事で訪ねたショップで、ジーッと私のことを見つめている(ような感じにさせる)コーデュロイのキャップがあった。かなり強めの視線。カラーバリエーションがあることはディスプレイを見れば一目瞭然だったけど、視線を投げかけてたのは、このパープルだけ。他の色も試着してみようなんて気にもならず。バックにアジャスターが付いていることだけ確認して、レジに向かった。試着すらしていない。一度も被らず購入。視界に入った瞬間、この帽子にだけ焦点があったような、光がさしていたような感覚。そして、新しいバディになる。



【問い合わせ】
フラットヘッド神宮前店
TEL03-6804-3105
https://www.flat-head.com/
(出典/「Lightning 2023年11月号 Vol.355」)
関連する記事
-
- 2025.03.28
スカジャンを悠々と着こなす、ワルな女でありたい。
-
- 2025.03.26
こんな後ろ姿で旅をしたいのです。「ヴァスコ」のレザーダッフルバッグ
-
- 2025.03.24
新しい自分に出会えた、「New Manual」のデニムジャケット。
-
- 2025.03.22
海軍の“荒くれ者”が着た特別なカバーオール。