世界各地から古着ディーラーが集結! LAヴィンテージ・ランデブー潜入記。

2023年9月8日(金)、9日(土)の2日間に渡りカリフォルニア州グレンデールで開催された「LAヴィンテージ・ランデブー」。このイベントを主催したのは「ヴィンテージプロダクションズ」という世界的なヴィンテージディーラーで、ヴィンテージ古着とミリタリアグッズのビジネスで名の知れた存在。彼らが旗振り役となりミリタリージャケットやデニムを始め、インディアンジュエリーやラグ、アドバタイジンググッズに至るまで、質の高いお宝をここに集結させたのだ。その様子をリポートする。

評判の高いディーラーが極上のお宝を販売!

初日は入場料100ドルで一足早くバイイングができる“スペシャル・アーリー・プレビュー“。故に入り口はバイヤーたちで大混雑!

「LAヴィンテージランデブー」とは世界中のヴィンテージバイヤーたちが質の高いヴィンテージのお宝を求めて集まる即売会イベント。特に初日は“スペシャル・アーリー・プレビュー〟と呼ばれるバイヤー向けのなので激しい争奪戦が繰り広げられている。

初日のイベント開始時刻は午前11時からだが、会場の入り口には早くもバイヤーたちの大行列で賑わっている。その中には日本の有名古着店バイヤーも多数見受けられた。各ブースで販売されるアイテムはどれも早い者勝ちなので、オープンと同時に目当てのブースへと雪崩れ込むためなのだ。

我々もバイヤーど同じくイベント会場を見渡してみる。そこにはヴィンテージの主役とも言えるリーバイス501XXや、希少なミリタリージャケットやシャツ、王道のレザージャケットにブーツ、強い紫外線で色褪せしたヴィンテージスウェットなどのお宝が多数出品されていた。

ヴィンテージならではの作りの丁寧さや、手の込んだデザインは資料性も高く、ヴィンテージファンにとっては垂涎の的。そんな希少なヴィンテージアイテムが目の前で次々に現金で売り買いされていく光景が印象深く、まだまだヴィンテージの世界は活況を呈すると感じるイベントであった。

このイベントを主催した「ヴィンテージプロダクションズ」!
LAXから40分ほど北にクルマを走らせた位置にある、カリフォルニア州グレンデールにあるコンベンションセンターがイベント会場だ
バズリクソンズの亀屋塾長の姿を発見! なんでもミリタリーを中心にヴィンテージ市場のリサーチ中とのこと

狙い目のアイテムを一挙紹介! こんなものにも出会えてしまう!

L.C.L.ガーメント社がUSAAFに納入したタイプB-15。戦後の日本に駐留した米軍兵士がスーベニアとして背中に鷹と富士山を油絵で描かせたお宝である。

1940年代の第二次世界大戦にてUS ARMYが使用した、ややショート丈のダックハンター迷彩のHBTユーティリティジャケット。USMCの物は多いがARMYの物は珍しいと言える。

開場と同時にバイヤーがいち早く確保していたナウガモンスター。アメリカのユニロイヤル社が開発した合成皮革である「ナウガハイド」のアドバタイジングキャラクターだ。

世界中で人気の高いヴィンテージジーンズのメーカーと言えばやっぱりリーバイス。今では’90年代初頭のアメリカ製でもそこそこのプライスで取引されている。

シャビー感たっぷりの小さなブリキ缶やレトロなマッチ箱、ヴィンテージのチャームなど、アンティークな佇まいを醸し出すアメリカンな雑貨や小物も至る所にある。

ベトナム戦争時代に現地に駐留した米軍兵士がローカルメイドで作ったタイガー迷彩のショーツ兼スイムウエア。丈感はやや短め。

表面は黒の別珍、裏面は白のシルクサテンとなった1950年代製のヴィンテージスカジャン。襟付きのデザインはとても珍しい。生地や刺繍の状態もバッチリだ。

L-2Bは’78年製のアルファ・インダストリーズ製で実験用航空機であるX-29とNASAのパッチ付き。

リーバイス501XXの通称ギャラ無しパッチ。ヴィンテージデニムらしい美しい色落ちも最高だが、今っぽく履ける40インチのサイズもグッド!

アメリカのワークウエアブランドである“KEY” を始めとした、様々な企業が販促用に配っていた折り畳み式のナイフ。恐らく1960〜1970年代製のものだ。

こちらのデニムジャケットは市場人気の高いリーバイス2ndと3rd。

ネイティブ・アメリカン系を中心としたシルバージュエリーも多数販売されていた。主に旧いナバホ族のアイテムが多く、上質なターコイズがセットされたものばかり。

日本でも価値を高めつつある、カリフォルニア・フェードと呼ばれる強い紫外線によって激しく色褪せしたヴィンテージのスウェットも会場内で人気を集めていた。

市場人気の高い農協ジャケット。その刺繍はロサンジェルス東郊の砂漠地帯に位置する、カリフォルニア州南部の都市であるサンバーナーディーノだ。

ネイティブアメリカンの肖像がプリントされた生地をパッチワークして作られたヴィンテージのラグ。スワスティカの模様から戦前のものか?

プレイボーイのウサギやピンナップアートが描かれた1966年製のコーデュロイパンツ。当時の着用者のライフスタイルや関心事などが伺える。

ポーカーにおける最強のハンドランク(役)である5カードを背面に刺繍。これは戦後、横須賀に駐留した米軍兵士がオーダーメイドで仕立てたボウリングシャツだ。

‘90年代にアフリカ回帰思想や独自のカラーリングで瞬く間にブレイクしたクロスカラーズを彷彿とさせる手描きジーンズ。個性が過ぎるのも古着だからこその魅力。

(出典/「Lightning2023年11月号 Vol.355」)

この記事を書いた人
ADちゃん
この記事を書いた人

ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...