【東京クラフトビール図鑑】元エンジニアが作る純窒素ガス使用のナイトロが旨い!「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」(昭島)

酸化炭素の代わりに窒素を充填したビール、ナイトロを提供するブリューパブが昭島にある。それが「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」。手掛けるのは元エンジニアの千田恭弘さん。店内の設備にも元エンジニアのアイデアが活かされ、フードは調味料からの自家製を目指しているという、手作りにこだわりを持つブリューパブだ。

昭島の美味しい水でつくる、ナイトロにこだわったビール。

青梅線・昭島駅から徒歩3分のところに、広いガラス窓が目立つ、とても明るくて入りやすい店「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」がある。ここは醸造したビールが飲めるブリューパブである。2018年5月にオープンし、8月に醸造免許を取得。

歩道に面して、大きなガラス窓が設置された店

「ビールを醸造しようと思った時、深層地下水100%で提供されている昭島の美味しい水道水は決め手のひとつでしたね」

と語るのは、オーナー&醸造長の千田恭弘さん。千田さんの前職は精密機械の設計エンジニア。店内のいたるところの設備には元エンジニアである千田さんの目が行き届いている。

水はセルフで提供される。壁に設置されたタップから出てくるのが昭島の美味しい水道水。普通の蛇口ではなく、ビールを注ぐためのタップと同じというのがビール好きの心をくすぐる。何度でも試したくなる

今、もっとも力を入れているビールは、千田さんこだわりの純窒素ガス(通常は二酸化炭素との混合)を使用し、二酸化炭素の代わりに窒素を充填したビール、通称「ナイトロ」だ。

ナイトロはスタウトによく見られるが、イサナブルイーングではIPAやペールエール等もナイトロで提供し、お客さんに大好評だという。フードも、材料や調味料から店内での自家製を目指していて、ビールとともに熱いクラフトマンシップが息づく店だ。

千田さんは機械とモノを作ることが大好きで店内やイベント用の設備なども手作りが多い。とても気さくなので、わからないことがあったら気軽に聞いてみよう
店のスタッフと話しやすい雰囲気のカウンターは5席。テーブル席も10席程度あり、客席からはガラス窓越しに醸造タンクが見える。自分が今飲んでいるビールが醸造された設備を眺めながら飲むのは格段に美味い
醸造設備はステンレスの加工が美しいスロベニア製。日本でも導入はまだ数社という珍しい設備。1回あたり250ℓのビールを月に2〜3回程度仕込む
ガス圧を調整するためのメーター。千田さんがDIYで設置し、配線や配置の美しさを追求したこだわりが感じられる

「ISANA BREWING BREWERY & ROASTRY」で飲みたいビールとフード。

アニバーサリーコーヒーミルクスタウト

自家焙煎コーヒーと、コーヒーの焙煎機で自家焙煎したローストモルトを使用。透明感のあるモルトの焙煎香とコーヒーがよく合う!

ナイトロは注いだときには泡しか見えない。しかし、時間が経過すると、重力によりビールの液体が落下し、液体と泡に分離する。

イサナブルイーングは、ビールのサイズがスモール(200㎖)、ミディアム(300㎖)、ラージ(473㎖)の3種類。この可愛いスタイルのグラスはスモール用で香りもわかりやすい。様々な味わいのビールを試してみたくなるクラフトビールで、小さいサイズがあるのはうれしい。

ピザガレット

ランチで提供しているピザガレット。蕎麦をクレープ状に焼いたガレット生地とピザソースの相性がいい。ライトにサクサク食べられる。

たまごのオリジナルビールピクルス

イサナブルイーングのビールで作ったピクルス酢に漬けた半熟卵。ほのかにビールの香りが感じられIPAとよく合う。

フライドオレオ

お菓子のオレオをフライにしたフライドオレオ。揚げることにより真ん中のクリームがクッキーに染みこんで柔らかくなり食感が面白い。お菓子からは想像できない美味しさ! スタウトのおつまみに最高。480円~

【DATA】
イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー
東京都昭島市昭和町2-7-15 エクセレンス昭島 1F-B
TEL050-5327-9884
営業/12:00〜14:30 (火水曜はランチ休)、17:30〜22:00(月~金曜)、12:00〜22:00(土曜)、12:00〜21:00(日曜)
休み/祝翌日、不定休
http://www.isana-brewing.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2019年8月号増刊 東京クラフトビール」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...