【東京クラフトビール図鑑】ビールをオシャレに楽しむ発酵料理レストラン「籠屋 たすく」(狛江)

健康志向の高まりから、最近話題の発酵食品。そんな発酵食品を提供するレストランにブリュワリーが併設して、できたてのビールと一緒にいただけるのが狛江市にある「籠屋たすく」だ。日本酒の分野で知られる酒販店が手掛けるレストランは、開放感あるつくりも魅力的。休日に昼間から訪れたくなるブリューパブだ。

歴史ある酒販店がオープンした、発酵食品とビールのブリューパブ。

小田急線・和泉多摩川駅から徒歩約20分という狛江の閑静な住宅街にある発酵料理レストラン「籠屋たすく」。同じ建物内にはビールを醸造している「籠屋ブルワリー」があり、ブリューパブでもある。

店と醸造所の母体となっているのが、1902年創業の歴史ある酒販店「籠屋・秋元商店」。「籠屋」は日本酒の分野で実績がある店だが、新たな挑戦として、2017年7月に「籠屋たすく」をオープン。同年10月には、「籠屋ブルワリー」が醸造免許を取得した。

狛江市保存樹指定の大きな欅が目印のきれいな建物。建物の右側が醸造所になっていて、大きなガラス窓から発酵タンクが見えるのも楽しい

「発酵食をおしゃれに味わってもらいたいんです」

と話すのは籠屋ブルワリー醸造長の江上裕士さん。江上さんは東京農大醸造科を卒業後、大手ビールメーカーでビール醸造を担当していたが、日本人が誇れる独自のビールを作りたいという想いから独立。スタンダードなスタイルのビールをはじめ、杉の木桶で一次発酵を行なったふくよかな香りのビール、焼酎用の白麹を使用した爽やかな酸味のビールなど創造性あふれるラインナップを手掛けている。

カウンター席の目の前に整然と並ぶタップ。全11タップで、すべて自社のビールである
こちらはハンドポンプ。ハンドポンプで注ぐビールは二酸化炭素を使用しないため、炭酸が少なく、まろやかな口当たりとなる

フードは、亀井貴之シェフが自家培養した塩麹や醤油麹を使用し、塩麹とハーブに漬けた豚肉の焼き物、ビール酵母の全粒粉生地を使ったピザ、酒粕に漬けた鶏胸肉の燻製など発酵の旨みが味わえる料理を提供。ビールと料理の両面で発酵が生み出す豊かな世界を味わえる素晴らしい店だ。

テーブルが並ぶ細長い客席の右側はガラス戸になっており、中庭から光が差し込む。テーブル席が12席、カウンター席が8席の合計20席。カウンター席の片側も窓になっており、店全体が明るい雰囲気
中庭から階段を上っていくとウッドデッキになったオープンテラスがある。目の前は開けており眺望もよい
発酵タンクが整然と並ぶ醸造場。250ℓの仕込みを週に一回程度行なう
は籠屋ブルワリーオリジナルの設備が杉の木桶。ビールの一次発酵は通常ステンレスのタンクで行うが、一部のビールは杉の木桶で一次発酵させている
籠屋ブルワリーでは、近くの畑でホップ栽培を農家に委託して行なっている。収穫したフレッシュなホールホップは、「狛江ホップIPA」などに使用される

「Kagoya Tasuku」で飲みたいビールとフード。

和轍〜かがやき〜

杉の木桶で一次発酵を行なったビール。上品なモルトの旨味にほんのりと杉の香りが加わり、生き生きしたとした爽やかさを感じさせる。

French Venus

山形県のラ・フランスと白麹を使用したフルーツサワービール。ラ・フランスのフルーティな香りと白麹の酸味が飲んだ後に深い余韻を残していく。

和食に合わせる日本のビールの繊細で上品な風味を楽しんでもらうため、薄いグラスを採用。ビールの味わいに応じて多数の種類を用意し提供している。

お魚と季節野菜のビアフリッター

衣には自社ビールを使用。トウモロコシ、狛江ホップを使った稚鮎、甘長唐辛子をカレー塩でいただくのが美味しい。

【DATA】
籠屋 たすく
東京都狛江市駒井町3-34-4
TEL03-5761-8101
営業/17:00~22:00(火~木曜)、17:00~23:00(金曜)11:30〜23:00(土曜)、11:30〜22:00(日曜)
休み/月曜
http://www.houzan.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2019年8月号増刊 東京クラフトビール」)

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