仕事を終え、一息ついた夜GSと過ごす至福の時間。

サラリーマンの多く行き交う街、浜松町駅からほど近い理容室THE FADEの代表である庄田聖さんのバイクは、旧車の中でも名車と呼ばれるスズキのGS400。今日もお店の前で来客を待っている。

乗りたいときにラフに乗る、自由に楽しむGSライフ。

「THE FADE」代表・庄田聖さん|THE FADEではメンズのベリーショートやバーバースタイル、フェードスタイルを得意とする。また、完全個室なので、自分のこだわりにとことん付き合ってくれるお店だ

’76年にスズキ初の空冷2気筒DOHCエンジンを搭載したGS400。絶版車の中でも、名車として今でも人気のあるバイクだ。

そんなGS400のカスタム仕様が、高級感のあるオールドアメリカンな理容室の前に置かれている。このバイクのオーナーは2020年にオープンしたTHE FADE代表である庄田聖さんだ。

「もともとこのGSはお客様の物でした。私自身、仕事も忙しいこともあり、バイクに乗らない時期がずっと続いていたのですが、このお店を出す時に、そのお客様がGSを譲ってくれたんです」

車体はオーバーホールも施されており、いずれも快調。何よりもメッキが施されたフレームや各パーツの質の良さが気に入っている。

「仕事を終えて、一息ついた夜に街を流す感じで走っています。自分の気持ちにリンクする感じで、乗りたい時にラフに乗るのが好きなんですよ。まだツーリングで遠くまで行くことは今のところ考えていませんが、いつかは走りにいきたいですね」

GS400の独特の吸気音がたまらないと話す庄田さんは、追加カスタムも考えているようだ。

「まだどこの部分から始めようかとか、漠然としてですけどね。長い付き合いになると思っているので、のんびりと考えています」

庄田さんは、理容師としてお客さんに真摯に対応することの対極として、今日も自由なバイクライフを楽しんでいる。

1979 SUZUKI GS400

カラーはホワイト基調のラメ塗装に、E2型風のオリジナルデザイン&カラーのガソリンタンク。シートもホワイトに張り直され、ウインカーなどもクリアタイプに。一番目を引くのがメッキ処理されたフレームだ。

純正のスポークホイールから、希少価値の高いセブンスターキャストホイールに交換し。ダブルディスク化され、ホワイトに塗装されている。

購入した当時からオーバーホールやカスタムがされた状態だった。クラッチカバーやカムカバーにはメッキ処理がされている。マフラーもショートタイプに交換されているが、キャブレターも当然リビルドされているため吸い込み音も抜群だ。

ハリケーン製のしぼりハンドルに角型グリップを装着し、ブレーキホースなどはメッシュホースに交換されている。

今では手に入れることのできない、ディズニーランドでのみ購入できたキャラクターシルエットのリフレクターが個性的だ。

店内には、フェードスタイルなどに使う「SUAVECITO」のポマードなどスタイリング剤を用意している。Supremeのバリカンなど目を引く道具も!

とろサーモン久保田さんから100万円で購入した絵。お店の外から見える位置に飾られている。本人のSNSでも紹介されて話題になった。

【DATA】
THE FADE
東京都港区芝大門1-16-11 栄ビル 1F
TEL03-5422-1151
https://the-fade.jp/

(出典/「Lightning2023年8月号 Vol.352」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...