自宅はポップアートに囲まれたハッピーな空間。
アメリカンポップアートが好きで、その派手なデザインを自宅だけでなく、日々のファッションにも取り入れているMIEIさん。父親の影響で幼少期からアメリカ映画が身近な存在だったため、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など’80年代の“アメリカらしい”作品に多く触れてきたという。
その画面の中に広がるアメリカの住空間に魅了され、18歳の時に地元の北海道・岩内町から札幌に出て一人暮らしを始めた頃には、すでに大のアメリカ好き。コカ・コーラやスーパーマンなどアメコミキャラがお気に入りだった。
ポップアートというものを認識したのは、アートや映画ポスターなどを扱う専門店で働き出してから。キャンベルスープを題材にした作品を目にし、アンディ・ウォーホルという名を知った。19歳の時に初めて家族でアメリカに行った際、普段の生活空間にウォーホルやリキテンスタインの作品があることを目の当たりにし、アメリカ人の生活とポップアートの密接な関係を知って一気に好きになった。
アナハイムのディズニーランドのホテルに画家ジョアン・ミロの作品が飾ってあったのも印象的だったそう。1990年代は、ちょうどバスキアの映画公開などもあり、日本にポップアートのブームが到来。MIEIさんの青春時代を直撃したのも、一層興味が惹かれるきっかけになった。
もともとアメリカでポップアートが流行した1960年代のファッションが好きだという。そのポップな色使いは、まさに当時のポップアートそのもの。だからこそ、素直にポップアートをファッションに取り入れられるのだろう。MIEIさんの周りには、ポップでハッピーなオーラが漂っている。
ポップアートを使ったファッションアイテムも多数所有。
最近ローズボウルのフリーマーケットで見つけた古着のコート。モンドリアンパターンが目を引く上質な作りの1着だ。
モンドリアンパターンが印象的なCHANELのバッグ。ヴィンテージも収集するほどCHANELがお気に入り。
古着のピカソジャケットは、1980年代頃のもの。アメリカ買付時に見つけ、夫婦でお揃いで着られるからと所有しているもの。実際に2人で着たことは……
PRADAのバッグはリキテンスタインを彷彿とさせるデザインに惹かれて購入。実は当時、全く人気がなかったそうで、いまではかなりレアな存在になっている。
キース・へリングのデザインを使ったマガジンバッグ。雑誌『VOGUE』が作った雑誌専用のバッグだ。
44歳の誕生日に旦那さんからプレゼントされたという1000%のベアブリック。どちらもウォーホルとコラボした限定品。
(出典/「Lightning2023年8月号 Vol.352」)
Text/T.Miura 三浦正行 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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