渋谷区東にできた、ありそうでなかったホットドッグ専門店。

アメリカを代表する庶民的なフードといえば、ハンバーガーとホットドッグ。都内だけでなく、全国的に今やグルメバーガーはそれほど珍しいモノではないけれど、美味しいホットドッグは? というと意外と少ない。そんなことを思っていた人たちにおすすめのホットドッグ専門店が東京は渋谷に誕生した。アメリカで昔から親しまれているスタイルをアップデートした本格派。小腹が空いたときだけでなく、がっつり食べたい人もどうぞ。

店内のコンセプトは元ビデオレンタル店。

ここBABY HOTDOG CAFEの始まりは「ホットドッグはメジャーなフードなのに、『ここ』っていう店がないよね?」という単純な思いだった。

ハンバーガーであれば、こだわりのグルメバーガーを出す店は日本全国に数多くあるのに、ホットドッグというとそれほどない。ならば自分たちで始めちゃおうというのがきっかけだった。

そこで生まれたコンセプトはアメリカに普通に存在していそうなホットドック店に、東京っぽさをブレンドしたハイブリッドなスタイル。

店内の雰囲気がオールドタイマーなのは、アメリカでレンタルビデオ店をやっていたおっさんが、ネット配信で商売が厳しくなって、大好きなホットドッグを同じ場所でメインビジネスにしたというストーリーを空間に反映させたもの。

今ではほとんど見ることがなくなったブラウン管のテレビやVHSのビデオテープなんかをインテリアとして活用し、おじさん世代には「懐かしい」、若者世代には「何これ? おもしろい」という空間に仕上がっている。

目指したのは、食べることに集中するのではなく、ホットドッグ片手に談笑するような、大人が童心に帰って楽しめるような場所。BABY HOTDOGという店名もそういう思いを反映させたという。

もちろん、メニューも抜かりなく、アメリカで数々のホットドッグを食べ歩きながら理想を求め、ソーセージもパンも別注して、オリジナルの味を追求している。

アメリカのどこにでもあるようなホットドッグ店にして、日本では意外と少ない専門店。すでに渋谷っ子たちが集ってくる場所になっている。

コンクリート打ちっ放しの店内に、鮮やかなカラーのインテリアでバランスを取った秘密基地のような店内。ホットドッグがメインながら、バーやカフェのような雰囲気を融合させている
キッチンカウンターの背面の壁にはVHSテープを並べてディスプレイ。以前はレンタルビデオ店だった場所というストーリー。ここまでたくさんのVHSテープを集めるのもひと苦労である
店内の各所にアメリカン・アンティークを置いて、空間の雰囲気を作っている。コンクリートカラーにオレンジがアクセントカラーとして利いている
元レンタルビデオ店という店内コンセプトだったので、液晶モニターではなく、あえてブラウン管のテレビを置いているのもこだわり。オールドスクールな雰囲気にひと役買っている
向かって右がここのシグネチャーメニューになるソルトドッグ(990円)。下にマッシュポテトを敷き、シーソルトで味を調えている。左がクラシックドッグ(770円)にオニオンとレリッシュ(ピクルスの一種)をトッピング。どちらもカリッと焼かれたパンとジューシーなソーセージのバランスが最高
スタッフのアーミーさん。自身も理想のホットドッグを求めて数々食べ歩き、スタッフみんなで研究を重ねてこの味にたどり着いたという。この日着ていた発泡プリントのスウェットも懐かしい雰囲気で店の雰囲気とよく似合う

【DATA】
BABY HOTDOG CAFE
東京都渋谷区東1-29-3
9時~17時(LO16:30)
水曜定休
https://www.instagram.com/baby.hotdogcafe/

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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