日本の外遊びLOVER達をわくつかせる、ギャラリー“MOLDS”が遂にオープン!

近年は凄まじいほどのアウトドアブームであり、その中心となっているのがキャンプと言っても過言ではない。そんなキャンプシーンを牽引しているのが、高い技術でニッチな需要に応える実力派ガレージブランド。多大な影響力を持つ3つのガレージブランドが、ギャラリースタイルのニューショップを千駄ヶ谷にオープンした。

アウトドアからアパレル、ライフスタイルを牽引する3大ブランドが集結。

「ネルデザインワークス」代表・重弘剛直さん(左)|今日のガレージブランドムーブメントの先駆け的な存在であるネルデザインワークスの重弘さん。横浜のタープトゥタープとともにウェブの新たなプラットフォームを目指し、LOGを立ち上げた。「オールドマウンテン」ディレクター・辻ノ内実さん(中)|島根県出雲発の人気アウトドアブランドであるオールドマウンテンのディレクター。大のクルマ好きとしても知られ、アメリカ車からヨーロッパのスーパーカーまで所有。今回の企画の発起人でもある。「アシモクラフツ」デザイナー・守野浩之さん(右)|焚き火周りのグッズを中心とした横浜を拠点とする人気アウトドアガレージブランドの代表。もともと大道具としてCMやドラマなどで活躍し、焚き火周りに特化したプロダクトを考案した

コロナ禍の影響もあり、密にならずに大自然を満喫できるキャンプが空前の大ブームとなっている。そんな状況下で、台頭したのが確かな技術とニッチな需要を的確に掴んだクリエイティブなガレージブランドだ。発売されれば即完売は当たり前で、数年越しに人気アイテムを手にできたなんて話も珍しくない。

そんなガレージブランドの中でも、トップクラスの実力と人気を誇るオールドマウンテン、アシモクラフツ、ネルデザインワークスの3ブランドが集まり、“本物”だけを集めたギャラリー『モールズ』を4月にオープンさせた。

什器は、1800年代からアーリーセンチュリーにかけてのヴィンテージインダストリアルファニチャーが多く使われている
島根発のブランド出雲デニムも販売されている

すぐに売れてしまうためSNSだけでしか見ることができなかった、それぞれのブランドのマスターピース的なプロダクトが展示されている。またここだけのエクスクルーシブなアイテムも展開され、究極のクラフトマンシップを表現した至高のキャンプグッツが、ひっそりと販売されると言うからおもしろい。

なんとも雰囲気のある盆栽は、世界的に注目されているトラッドマンズボンサイの小島鉄平さんがプロデュースしたもの。ギャラリーにふさわしい本物が並ぶ
半地下となる店内は、従来のアウトドアショップのような明るい空間ではなく、まさにギャラリーらしいクラシックな空間。什器まで徹底的にこだわっている
エイジングサンプルとして穿き込んだ出雲デニムも展示されており、アウトドアプロダクツからファッションまで幅広くセレクトされているのも好印象だった
オールドマウンテンの定番アイテムの他に、ネルデザインワークスが手掛けた1点モノのリメイクモデルまでディスプレイされている。実際に販売されているが、極めて数が少ないため、なかなか手に入れることは難しそうだ

日本の職人技が詰まったギャラリー限定モデル!

カーミットチェアのカスタムキットで知られるオールドマウンテン。このスペシャルモデルは、モトの本池秀夫さんに金属パーツ部分の彫金をオーダー。イーグルパーツ52万8000円、ツチメ5万7750円

本来はアルミパーツである部分に、本池秀夫さんが彫金したシルバーやブラスのパーツを取り付けている。もはやアートの領域であろう。

オールドマウンテンの人気作であるガラクダに張り替えたカーミットチェア。店頭にはまず並ばないアイテムのため、展示して実際に体感できるのだ。

本池秀夫さんが作ったシルバーパーツを装備!

リーバイスのジャパンファクトリーとして認定されていた島根にあったデニム工場で生産される注目のブランド。こちらはリーバイス501XXの1933年をモチーフにした定番の5ポケットパンツに、本池秀夫さん特製のボタンを付けた。11万8800円

出雲デニムにはオールドマウンテンの辻ノ内さんも関わっており、これからの展望が楽しみなブランド。

彼のコネクションにより、モトの本池秀夫さんとのコラボレーションが実現。ひとつずつ手作業で叩いたシルバーサスペンダーボタン。

オープンを記念したスペシャルアイテムが並ぶ。

エクスクルーシブなモトとのコラボブーツ!

モールズのオープンの目玉のひとつとなっているのが、オールドマウンテンとモトのコラボレーションブーツ。カーミットチェアのカスタムキットとして人気を集めているラクダと同じキャメルレザーを大胆に使っている力作である。

キャメルレザーを使ったエクスクルーシブモデル!

オールドマウンテンのアイコンとなっているキャメルレザーを落とし込んだモトのエンジニアブーツは、モールドのみのエクスクルーシブモデル。本来は牛革か、ホースハイドであるが、しなやかなラクダ革なので実に快適。14万3000円

ラクダ革を使うことでよりシックな雰囲気に!

こちらもオールドマウンテンとモトのコラボレーションとなるサイドゴアブーツ。アッパーには贅沢にアイコンであるキャメルレザーを使っており、柔らかな履き心地が魅力。ブラックとブラウンの2色展開となっている。10万2300円

惚れ惚れとするクラフトマンシップ溢れる逸品が一堂に会する。

エンドに巨匠の手掛けたシルバーパーツを配する

世界中のシェフがわざわざ訪れる名店、knife gallery 柴田 崇行さんの包丁をオールドマウンテン特別仕様にて製作。そしてエンドには、モトの本池秀夫のシルバーとゴールドを用いたハンドメイドパーツを取り付けたスペシャル。23万9800円

人気ブランドがコラボした雰囲気抜群のブラスター!

このクラフトマンシップ溢れるツールは、ファイヤーブラスター。アシモクラフツとネルデザインワークスとのコラボレーションで、本来は黒のスチールパイプだが真鍮製に。またアシモクラフツのハンドルにはウォールナット。2万900円

キャンプサイトを幻想的な光で彩る。

アシモクラフツを代表するプロダクトのひとつである焚き火台であるタキビノアシの黒皮鉄板仕様とオリジナル風防のセット。オリジナルのモノグラム柄が幻想的な光を演出する。なかなかセットで手に入れにくい人気作なので、実物を目にする機会は貴重でもある。

オールドマウンテンを象徴するウッドカップ!

これも基本的にネットかイベントでの抽選販売となっている人気のオリジナルカップ。アイコンであるラクダをモチーフにしたデザインで、和歌山の職人がひとつずつハンドメイドで制作。ここでは展示のみで販売はしていないが、その表情が確認できるのが嬉しい。

アンティーク仕様のスペシャルなハンドル

モールズのオープンに合わせたスペシャルモデルであるハンドアックス。本来のオノケズルにはないアンティーク加工のハンドルが最大のポイント。刃は銀加工の産地である燕三条で作られており、抜群のクオリティ。キャンプシーンで活躍してくれる。3万1900円

人気のカスタムパーツがヴィンテージ加工で登場!

アシモクラフツの人気モデルであるアシグリップ。これはタークの鉄フライパンの持ち手に取り付けるカスタムパーツ。ヴィンテージ加工のオークを使った。8800円

なんとアンティークのロレックスも展開!

今回のオープンのスペシャルアイテムの代表格が、アンティークのロレックス。なんと文字盤にはオールドマウンテンのロゴがカスタムされている。計3つの時計が用意されているが、その中でももっともレアなのが、ミラーダイアルの当モデルである。107万8000円

【DATA】
MOLDS TOKYO GALLERY
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-3-13ルコア原宿1F
Instagram@molds_tokyo

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...