シトロエンで休日サーフライフ。クルマの達人が選ぶ趣味用クルマを紹介!

シトロエン専門店の代表を務める竹村洋一さんがサーフビークルとして愛用しているのは、CXをベースにコーチビルダーがストレッチしたハイルーフの元救急車。広いラゲッジスペースにロングボードを積み、休日の朝に波乗りを楽しんでいる。

サーフライフの相棒は、ハイルーフ化した救急車。

竹村洋一さん|東京品川にあるシトロエンの専門ショップ「JAVEL」代表。ローカルは湘南だが、最近のお気に入りサーフスポットは湯河原だそう。他にも外房などに遠征することもあるそうだ

シトロエンの専門ショップ「ジャベル」の竹村代表がサーフィンの相棒として愛用しているのは、ちょっと変わったシトロエンCX。ちなみに目の当たりにすると、巨大なボディに驚くはずだ。

フロントマスクはシトロエンのCXなのだが、運転席から後ろがハイルーフになっており、全長もかなり長い。実はこの車両は、CXをベースにHeuliez(ユーリエ)社がホイールベースをストレッチ&ハイルーフ化した救急車。全長は5.5mもあり、ホイールベースもかなり長い。

シトロエン専門店代表がサーフビークルとして愛用しているのは、CXをベースにコーチビルダーがストレッチしたハイルーフの救急車。広いラゲッジスペースなのでロングボードも問題なく積み込むことができる

竹村さんはそんな救急車を今から22年ほど前にスイスで入手。当初からサーフビークルに最適と思っていたそうで、その後数年かけて2.5リッターターボエンジンとノークラッチキットを装着した5速マニュアルトランスミッションに換装。以来サーフビークルとして活用し続けている。

巨大なリアゲートを開けると、ラゲッジスペース上方に数段の棚を設置し、愛用のロングボードを効率よく収納。さらに棚の下のスペースに水タンクやウェットスーツ、リーシュコードなどのギアも常に車内に収納している。そのため休日前の晩に準備をすることなく、朝クルマに乗って海に向かうだけ。そんな気軽なサーフライフを楽しんでいる。

ラゲッジスペースにはボードを効率的に収納するラックを設置。その下にはウェットスーツやワックスなど、サーフィンに必要なギアをザックリと収納している
リアドアはハイルーフ化に合わせてドア自体も縦に長くなっている。車内には本来ないセカンドシートを装着し、リアクーラーも設置し、快適な室内空間に仕上げている
5速マニュアルだが、ノークラッチキットを組み込むことで、イージードライブが可能。さらにターボエンジン換装に合わせて、ブースト計が追加されたターボ用メーターに交換済み
愛用のボードはFIREWIRE製の9フィート3インチ。バルサ材を使用し、軽量かつエコなのが特徴のボードだ。他にもロングボードを中心に数枚の板を状況によって使い分けている
愛用の時計はBREITLINGのスーパーオーシャン。作り もタフで200m防水なので、サーフィンの最中でもつけ たままだそう。あくまで実用時計として、海でも気にせ ず着用している
シューズはGOROのチロリアンシューズ。足型に合わ せてオーダーで製作しているため、ジャストフィット。 ビブラムソールに張り替えてすでに25年も愛用してい る大好きなアイテム

【DATA】
JAVEL
東京都品川区荏原2-18-10
TEL03-3784-5051
営業/9:00〜18:00
休み/月曜
https://javel.co.jp/

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

Pick Up おすすめ記事

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...