【フェアレディZ図鑑】Zの象徴である美しい形のGノーズ。

永遠に存在するものなんて、この世には存在しないのかもしれない。だけど心の奥になら、永遠に刻まれるものがきっとある。フェアレディZもそんなひとつ。多くのスタイルが存在するZの中でも、Gノーズを装着した独特のスタイルに独自のファンも多いのが240ZG。ここでは水上自動車がプロデュースした、240ZGの良さを活かした一台を紹介する。

独特のスタイルで固定ファンも多い240ZG

240ZGはフロントバンパーに合わせてリアバンパーもガンメタリック塗装となる。240ZGの多くに装着されるリアのリップスポイラーはオプション設定だったため、この個体には装着されていない

’71年に登場した240ZGは、Gノーズを装着した独特のスタイルに240ZG独自のファンも多い。水上自動車が工業がプロデュースしたこの個体も240ZGの良さを活かして制作した一台だ。

元々のベースも非常に状態が良かったそうだが、必要なものは可能な限り純正パーツを使用してリニューアルしている。例えば入庫時にはオーバーフェンダーが失われていたが、水上自動車がストックする純正オーバーフェンダーを使用してオリジナル状態を取り戻している。

足周りはスターロード製のフルタップ車高調を装着した上で、ホイールにはハヤシレーシングをチョイス。純正オーバーフェンダーから逆算したサイズとオフセットとし、ADVAN HFタイヤを組み合わせている。

エンジンは定番のL28スワップを避け、あえてオリジナルユニットである2.4リッターエンジンにこだわってオーバーホールを兼ねたファインチューニングが施されている。ハイカムを使って組み上げられたエンジンには、ゴールドのフェンネルが目立つソレックスキャブレターを3連で装着。気持ちいい吸気音で「2.4リッターエンジンを楽しむ」240ZGとなっているのだ。

できる限り純正パーツを使用してリニューアルした一台。

エンジンはL28スワップを避けて、ハイカムを組み込んだ上でL24をリファイン。SUキャブ2 連装の純正に替えてソレックスを3連装している。

元々以前はGOTTIホイールを履いていたが、15インチのハヤシストリートをチョイス。サイズはF9J-13、R9.5J-19。

240ZG最大の特徴である通称Gノーズは、空力的にも優れたパーツで、当時トップクラスのCd=0.39という値を誇った。

(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)

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