かつて、渋谷を席巻した骨”と“星”を覚えているか? ~俺たちのvanson物語~

1980年代後半の渋谷は、文字通り“ヤバかった”。アメリカンカジュアルをベースにした独自のファッションに身を包んだ若者たちが、ストリートに蠢いていた。彼らの正装、それがvansonという名の屈強な革ジャンだったのだ。

青春時代の憧れ、バンソンの「スター」と「ボーン」に再び注目!

vanson/STAR JACKET|1974年にマサチューセッツ州・ボストンで創業当時よりレーシングスーツを作り続けているバ ンソン。このスタージャケットは、レーシングスーツをそのままカットしたようなスパルタンなデザイン。渋カジの代名詞だった時代から若干の変更は加えられているものの、基本的なデザインは変わらず、今もリリースされているバンソンの代表的モデルだ。18万7000円
各所に配されたパッチはもちろん、何といっても背中の赤いスターが非常にアイコニック

これからここで紹介するバンソンを見て、なにがしかの心の“疼き”のような感情が湧き起こる人は、おそらく現在40
代後半から50代中盤くらいかと思われる。

バブル経済真っ只中の’80年代後半、日本中が浮かれていたのと時を同じくして、東京・渋谷にも、大きな文化革新が起こっていた。アメリカンカジュアルを若者流に独自に解釈した“渋カジ”の誕生である。

髪を伸ばし、裾の擦り切れたベルボトムを穿き、スティールトゥのエンジニアを履いた若者たちが街を闊歩していたあの時代。若者の憧れであり、畏れの象徴だったのがバンソンだった。当時、渋カジのアイテムには、すべてにおいて厳然たるヒエラルキーが存在しており、革ジャンヒエラルキーの頂点に君臨していたのがバンソンだった。

特に「スター」と「ボーン」は、派手で目立つが故に実に危険なジャケットで、降りかかる火の粉を自ら払える者のみが着用を許される、まさにチャンピオンジャケットのような存在感だった。

あれから時が過ぎ、いま改めてみてみると、実にクールでデザイン性に優れたジャケットだということが見てとれる。しかし誤解してはいけない。時代は移ろい、俺たちも歳をとったが、あの頃から今までずっと、これらのジャケットは存在し続けていたのだ。

変わったのはあくまで俺たちで、バンソンは決して変わらない。変わってしまった自分に喝を入れるためにも、いまこそ、新品で「ボーン」や「スター」を着込んでみてはいかがだろうか。

vanson/B BONE|バンソンのスタンドカラーの定番モデルであるBにスケルトン柄のレザーデコレーションをあしらったインパクト大のモデル。実はバンソンでは1978年頃よりボーン柄のレザージャケットを作っていたという。当時のレーサーは、骨折した箇所に×印を入れるなど、洒落を効かせた着方をしていた。25万3000円
ボーンはいまやバンソンを代表するデザインで、ジャケットからパンツ、ツナギ、グローブなどあらゆる“ボーンアイテム” をラインナップする

いま買うべきvansonはこれだ!

あの頃、高嶺の花で買えなかったバンソンも、大人になった今なら買えるぜ!というわけで、本誌編集部モヒカン小川が今注目するバンソンのモデルを大紹介!ジャパンブランドにはない、アメリカブランドならではのワイルドさがたまらねぇぜ!

BD×vanson/9TJV

日本にバンソンを広めた立役者「バックドロップ」がバンソンのTJをベースに別注し、胸に“クロスボーン” を配したストリート感の強いモデル。TJというとスタジャンタイプで赤×黒などカラーモデルの印象も強いが、黒×黒の配色は大人っぽくて◎。15万4000円

BD×vanson/ENF CUSTOM

非常にシンプルな襟付きシングルタイプながら、左胸に入る大きなポケットが目を引くバックドロップ別注モデル。ポイントは襟の大きさ。大き過ぎないちょうどいいサイズで、襟を立てて着たい人にもうってつけ。シャープに着こなすことが出来る。19万2500円

vanson/C2

各所に配されたスナップボタンやベルト、ジッパーなどの金属パーツのゴールドカラーが男らしいC2。元々若干着丈が長かったため、バックドロップが別注して着丈を短くしたところ、人気となり、本国の通常カタログにも載るようなったという逸話も。17万5000円

vanson/9C with FUR

肩のエポレットや裾のベルトが省略され、身頃もサイドポケットのみというシンプルなデザインで、ダブル初心者にもお勧め。シングルライダースのシルエットをベースに作られており着丈も長いため、ファッションにも取り入れやすい。ファーは着脱可。20万9000円

vanson × BACKDROP × Lightning“L” BONE WAIST PACKをGETせよ。

普段から革ジャン& ブーツでぶらぶら散歩をするのが好きな私モヒカン小川。簡単なものを入れておける散歩用バッグをどうしても作りたくて、今回遂に完成させた。それが「L ボーンウエストパック」

ファン垂涎のLボーン仕様! プライスは¥42,800_

ライトニングがバンソン& バックドロップと手を組んで、バンソンの9SBB NEW FANNY PACK をベースに製作。あの伝説の「クロスボーン」をライトニングの頭文字“L” にカスタムし、「L ボーン」仕様にしちゃったという、まさに史上初の奇跡のコラボアイテムなのだ。

これが本当に使いやすい! 斜め掛けにしてもいいし、腰に巻いてもいい。俺はショルダーのように肩掛けしながら、革ジャンウォーキングを楽しんでいる。文庫本が2 冊と、タバコとサングラスがピッタリ収まる、ウォーキングに最適なサイズ。もちろんアメリカ製で、ファン垂涎の史上初“Lボーン” 仕様! この機会に是非ゲットしてみては?

こちらがモヒカン小川の散歩セット。文庫本2冊と眼鏡ケース、タバコ・ライター・携帯灰皿がピッタリ収まるサイズ。ツーリングの際のお供にもちょうどいいポーチなのだ
裏側にはvansonのロゴマークが入る。正真正銘のオフィシャルなのだ
内側にはポケットも装備され、使い勝手も良好。開口部も大きく使いやすい
バックドロップのアイデンティティ「クロスボーン」をLにアレンジ!

購入はこちらから!

【問い合わせ】
バックドロップ
TEL03-3419-5811
https://thebackdrop.com/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...