青春時代の憧れ、バンソンの「スター」と「ボーン」に再び注目!
これからここで紹介するバンソンを見て、なにがしかの心の“疼き”のような感情が湧き起こる人は、おそらく現在40
代後半から50代中盤くらいかと思われる。
バブル経済真っ只中の’80年代後半、日本中が浮かれていたのと時を同じくして、東京・渋谷にも、大きな文化革新が起こっていた。アメリカンカジュアルを若者流に独自に解釈した“渋カジ”の誕生である。
髪を伸ばし、裾の擦り切れたベルボトムを穿き、スティールトゥのエンジニアを履いた若者たちが街を闊歩していたあの時代。若者の憧れであり、畏れの象徴だったのがバンソンだった。当時、渋カジのアイテムには、すべてにおいて厳然たるヒエラルキーが存在しており、革ジャンヒエラルキーの頂点に君臨していたのがバンソンだった。
特に「スター」と「ボーン」は、派手で目立つが故に実に危険なジャケットで、降りかかる火の粉を自ら払える者のみが着用を許される、まさにチャンピオンジャケットのような存在感だった。
あれから時が過ぎ、いま改めてみてみると、実にクールでデザイン性に優れたジャケットだということが見てとれる。しかし誤解してはいけない。時代は移ろい、俺たちも歳をとったが、あの頃から今までずっと、これらのジャケットは存在し続けていたのだ。
変わったのはあくまで俺たちで、バンソンは決して変わらない。変わってしまった自分に喝を入れるためにも、いまこそ、新品で「ボーン」や「スター」を着込んでみてはいかがだろうか。
いま買うべきvansonはこれだ!
あの頃、高嶺の花で買えなかったバンソンも、大人になった今なら買えるぜ!というわけで、本誌編集部モヒカン小川が今注目するバンソンのモデルを大紹介!ジャパンブランドにはない、アメリカブランドならではのワイルドさがたまらねぇぜ!
BD×vanson/9TJV
日本にバンソンを広めた立役者「バックドロップ」がバンソンのTJをベースに別注し、胸に“クロスボーン” を配したストリート感の強いモデル。TJというとスタジャンタイプで赤×黒などカラーモデルの印象も強いが、黒×黒の配色は大人っぽくて◎。15万4000円
BD×vanson/ENF CUSTOM
非常にシンプルな襟付きシングルタイプながら、左胸に入る大きなポケットが目を引くバックドロップ別注モデル。ポイントは襟の大きさ。大き過ぎないちょうどいいサイズで、襟を立てて着たい人にもうってつけ。シャープに着こなすことが出来る。19万2500円
vanson/C2
各所に配されたスナップボタンやベルト、ジッパーなどの金属パーツのゴールドカラーが男らしいC2。元々若干着丈が長かったため、バックドロップが別注して着丈を短くしたところ、人気となり、本国の通常カタログにも載るようなったという逸話も。17万5000円
vanson/9C with FUR
肩のエポレットや裾のベルトが省略され、身頃もサイドポケットのみというシンプルなデザインで、ダブル初心者にもお勧め。シングルライダースのシルエットをベースに作られており着丈も長いため、ファッションにも取り入れやすい。ファーは着脱可。20万9000円
vanson × BACKDROP × Lightning“L” BONE WAIST PACKをGETせよ。
普段から革ジャン& ブーツでぶらぶら散歩をするのが好きな私モヒカン小川。簡単なものを入れておける散歩用バッグをどうしても作りたくて、今回遂に完成させた。それが「L ボーンウエストパック」
ライトニングがバンソン& バックドロップと手を組んで、バンソンの9SBB NEW FANNY PACK をベースに製作。あの伝説の「クロスボーン」をライトニングの頭文字“L” にカスタムし、「L ボーン」仕様にしちゃったという、まさに史上初の奇跡のコラボアイテムなのだ。
これが本当に使いやすい! 斜め掛けにしてもいいし、腰に巻いてもいい。俺はショルダーのように肩掛けしながら、革ジャンウォーキングを楽しんでいる。文庫本が2 冊と、タバコとサングラスがピッタリ収まる、ウォーキングに最適なサイズ。もちろんアメリカ製で、ファン垂涎の史上初“Lボーン” 仕様! この機会に是非ゲットしてみては?
【問い合わせ】
バックドロップ
TEL03-3419-5811
https://thebackdrop.com/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)
Text/T.Ogawa 小川高寛 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎 A.Kuwayama 桑山章
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