そこでチャッカを使った業界人のコーデと、いい塩梅にエイジングした経年変化後の愛用シューズを紹介。ぜひ購入すべき1足との出会いの参考に。
洒落者たちのレッドウィングの「チャッカブーツ」コーデ。経年変化も見逃すな! 評判はいかに?
カジュアルにもスーツにも似合う「チャッカ」。エイジングすると味わい深いシワが現れ、レザーラバーにはたまらない一足だ。洒落者たちのコーデと合わせて、経年変化もチェックしよう。
1.旬なジージャンは英国ワークと合わせて差別化。|「タイムズ アー チェインジン」代表・春原勉さん
スペシャルヴィンテージでもこれ見よがしにならない好例。リーのカウボーイジャケットに、ボトムスはあえて英国のライブロをチョイス。ドレッシーなテイストも兼ね備えるチャッカブーツで、うまくバランスを取っている。
「1970年代後半から1980年代にかけて使われていたMADE IN U.S.A.表記のある羽根タグの付いたチャッカブーツ。アメリカで見つけたもので、US12Bという細めのシルエットが気に入ってます」
愛用ブーツ:CHUKKA
2.アメカジとここまで相性の良いブーツはレッド・ウィングだけ!|「ベルベルジン」藤原裕さん
アメカジの大定番であるレッドウィング。着こなしにも定評のあるベルベルジンの藤原さんに自身が愛用しているレッドウィングのチャッカブーツに似合う古着をセレクトしてもらった。レッドウィング、古着ともに定番性が高いので、一捻りある合わせが重要だ。
Sweat Shirts×Chukka
上品な印象も持っているトラクショントレッドソールのチャッカブーツには、人気が再燃しているチャンピオンのリバースウィーブで、アイビー的な着こなしを提案。’90年代のヴィンテージで王道のハーバード大学のプリント。大きめのサイズをチョイスすれば、今のトレンド的な着こなしが可能。
3.シンプルなデザインで着回しの応用が効く1足。|「kokoro」スタッフ・才田雅人さん
オックスフォードタイプのポストマンをベースにハイトを高めにデザインされたチャッカブーツ。くるぶしを覆うホールド性の高さから足入れに安心感を覚え、チャッカ党になるユーザーも多いと聞く。
「高校生の頃に初めて購入したレッド・ウィングが、このポストマンチャッカ。デニムやチノ、スラックスなど、コーディネイトを問わずに履けることから、長年愛用しているシューズのひとつです」
愛用ブーツ:POSTMAN CHUKKA 9196
4.デニムセットアップ×ボーダー柄×RWの三段活用。|「JELADO」プレス・森俊範さん(中央)
デニムセットアップの上から、ブランケットジャケットを羽織った森さんは、スリムなシルエットの312ZXXを着用してスマートな着こなしに。シューズは艶やかなキャバリーチャッカを合わせることで都会的な印象を打ち出した。ロールアップも細めに巻き上げることで野暮ったさを回避させている。
「足元をチャッカにするだけで、着こなしの印象はかなりかわりますよ!」
愛用ブーツ:CAVERLY CHUKKA 9096
5.白パンツで表現した爽やかワーク。|「レッドウィング青山店」スタッフ・能登一貴さん
カバーオールに白いパンツを合わせて爽やかなワークスタイルの能登さん。足元はポストマンチャッカ9196を合わせて、キレイな印象をプラスしている。
「このポストマンチャッカは二年ぐらい履き込んでいます。3〜4カ月に一度、純正のブーツクリームを塗る程度のメインテナンスを行ってます」
愛用シューズ「Postman Chukka 9196」
レッドウィングの「チャッカブーツ」にはどんなものがある?
レッドウィングにはチャッカと名前の付くブーツが3タイプある。ドレス然としているのが「ポストマンチャッカ」と「キャバリーチャッカ」の2モデル。一方「ワークチャッカ」はワークという名前がついているように、短靴の持つ軽快さとワークブーツの機能を併せ持っている。
Postman Chukka(ポストマン チャッカ) 9196
定番のポストマンシューズ 101と共にUSPS(米国の郵便局)の指定シューズとして局員たちに履かれていたものにチャッカ丈の9196がある。原型は1958年に登場し、マイナーチェンジを繰り返しながらも基本設計は変わらずに今に至るロングセラー。フォーマルなデザインで光沢ある雨に強いレザーも特徴的だ。
- レザー:ブラック「シャパラル」
- 製法:オールアラウンド・グッドイヤーウエルト
- ソール:ブラック・クッションクレープ
- ラスト:No.210
▼ポストマンシューズについてはこちらの記事で紹介しています。
Caverly Chukka(キャバリー チャッカ) 9096
レッドウィング創業期に存在した丸みを帯びた特徴的な羽根先を持つブーツを現代のチャッカ丈にリメイク。キメ細かい肌質のヘファーハイドを使用し、銀面にレジン系のコーティングを施し強い艶をもたせたエスカイヤ・レザーは撥水性に優れ、履き込むほどに独特の皺が生まれる。
この1900年代初めに実際にあった6インチ丈のブーツに着想を得て、ポストマンシューズに使われる210番ラストを使い、独特の光沢をもつエスカイヤレザーをまとって2015年に発売された。ヘファーハイド(若い未経産の牝牛の革)の銀面(革の表面)をレジンで固めたことで豊かな光沢と深みのある色合いが特徴。1920年代にレッドウィングのために開発したラバーソール、グロコードソールを底面に採用している。
- レザー:ブラック「エスカイヤ」
- 製法:オールアラウンド・グッドイヤーウエルト
- ソール:グロコード・メダリオン
- ラスト:No.210
経年変化をするとこんな感じ!
約1年履きこんだことで生まれた甲のシワ。 着用者の足の形がくっきりと表れ、深みのある革の経年も伺える。 キャバリーチャッカの経年の真骨頂だ。
Irish Setter Chukka(アイリッシュセッターチャッカ)9852
アイリッシュセッターの70年の歴史の初期、1954〜57年のみ製造されたという幻のチャッカブーツ850をブラック・クロンダイクのレザーで再現。1990年代まで存在した茶芯モデルを踏襲し、カジュアルかつスポーティな佇まいを放っている。
- レザー:ブラック「クロンダイク」
- 製法:オールアラウンド・グッドイヤーウエルト
- ソール:トラクショントレッド
- ラスト:No.8
Irish Setter Chukka(アイリッシュセッターチャッカ)9853
9852と同じソールとラスト。ゴールドラセット・セコイアを使用していることでだいぶ印象が違う一足に。
- レザー:ゴールドラセット「セコイア」
- 製法:オールアラウンド・グッドイヤーウエルト
- ソール:トラクショントレッド
- ラスト:No.8
※現在はアイリッシュセッターチャッカは終売。ラストやソール、デザインが変更になっているが、同じクッション性の高いソールを使ったモデルとして、ワークチャッカが登場。スエードを使ったモデルもある。詳しくは公式サイトをチェック!
▼レッドウィングのすべてがわかるこちらの記事も合わせて読みたい。
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