インテリアに個性をプラスするアドバタイジングアイテム。
戦前のワークウエアのスペシャリストとして知られるヴィンテージディーラーの野方さんに部屋のインテリアとしても使えるアメリカのアドバタイジングアイテムを紹介してもらった。また、その魅力とはどこにあるのだろうか?
「ひと言でアドバタイジングと言っても多種多様で、販売促進のためにオマケとして作られたものもあれば、店頭のディスプレイとして製作されたものもあります。滅多に出てこないものも多く、その出会いが一番の醍醐味かも。また販促用だけに目に付きやすい個性的なデザインが多いため、インテリアとして使うのは有効ですよね。コンディションの良いものは高いですが、僕が持ってきたスウィートオールの看板のように、唯一無二の雰囲気を持つエイジングも評価されています。僕の場合は、アメリカらしいワークウエアを蒐集していますが、自分の好きなジャンルを追求するのがおもしろいですよ」
1970s LEVIE’S
日常使いもできるリーバイスのトレイは、アドバタイジングもの。センターには漆喰のような和のテイストが施されており、グッドデザイン。古着店などで根気よく探したい。
1910s SWEET-ORR
変形ポケットなど、個性的なワークウエアを作っていた名門のサイン。バックルバックのVスリットと呼ばれるワークパンツを引っ張っており、これくらいの年代だと推測される。
1920s DUXBAK
ヴィンテージでも人気の高いハンティングウエアブランド。これは額装されたように見えるが、実は1枚板を加工して額のように見せている。ボディはアイアンを使っており、いい風合いに。
1970s CHAMPION PLUG
アメリカを代表するプラグメーカー。50センチ以上の大きさがあるプラスティック製のプラグで、店頭で飾られていたディスプレイだろう。部屋のアクセントになること間違いなし。
1950s SNOOPY×AVON
1950のコピーライトが入った化粧品メーカー・エイボン社製のソープディッシュ。スヌーピーを寝かせて、お腹部分に石鹸を置ける。写真のように立たせて飾ることもできる。
(出典/「Lightning2022年10月号 Vol.342」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/N.Suzuki 鈴木規仁
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