部屋にも店にもなる万能キャンパー。|メルセデスベンツ・MB100【東京カーライフ】

裁断から仕上げまですべての工程を手作業で行うクビキレザー。ポップアップイベントから趣味のキャンプやサーフィンまで大活躍しているのが、この珍しいメルセデスのキャンパーである。オーナーの佐藤さんは群馬県高崎市を拠点としているが、クルマ選びに東京のスタイルを感じられたため、ここで紹介する。

「クビキレザー」ディレクター・佐藤貴久さん|1980年生まれ。群馬県出身。世界中をバックパッカーとして放浪した後に、独学でレザークラフトを学び、2009年にスタート。すべて自身がハンドメイドで生産する

ずっと探していたから愛情もひとしお。

メルセデス・ベンツのトランスポーターをベースにキャンパー仕様に仕上げたMB100D。日本での流通量が少なく、ここまで純正度が高い個体は希少

群馬県高崎市を拠点する実力派のレザークラフトブランドであるクビキレザー。ディレクターであり、クラフトマンでもある佐藤さんの愛車は、滅多に見ることのないメルセデス・ベンツのキャンパー。トランスポーターがベースで、コンパクトながらも充実した装備となっている。

「ずっと探していて、ようやく見つけました。このキャンパーは日本には300台程度しか輸入されなかったそうです。珍しいゆえにアフターパーツがなくて、乗り出すのに2年以上掛かったから、その分、愛情もひとしおです(笑)」

アウトドアのアクティビティは言わずもがな、ポップアップイベントに出店する際も大活躍だとか。

「狭い道でもストレスがないコンパクトなサイズなんですが、車内のレイアウトが素晴らしくて、快適に車中泊ができるんです。オーニングを出せば、雨天でも安心なので、このクルマを使ってポップアップストアをやることもあります。リアにキャリアが付けてあるので、スペアタイヤはフロント側にあるんですが、このどこか愛嬌のあるフェイスもお気に入りですね!」

「1995 MERCEDES-BENZ MB100D」のディテールを拝見!

サイドには純正のオーニングが装備されており、野外のイベントでも大活躍。これを利用してイベントを行うこともある。またルーフ部分がポップアップテントになっており、複数で就寝することも可能。ファミリーキャンプでも難なく使える広さがあるそう。

メルセデス・ベンツと言えば高級車の代名詞であるが、この車両はトランスポーターがベースのため質実剛健な印象のコクピット。

キッチンスペースや冷蔵庫、簡易シャワー、クローゼットなど、小振りなサイズながらもキャンパーとして必要な装備が充実している。

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)

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